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日本ユニセフ協会

自然災害緊急募金

リビア洪水 ユニセフ支援開始
日本ユニセフ協会 「自然災害緊急募金」受付

2023年9月13日東京

2023年9月10日、暴風雨「ストーム・ダニエル」がリビアを直撃。強風や突発的な豪雨がもたらした大洪水が、北東部を中心に複数の地域で深刻な被害をもたらしました。

5,000人以上が死亡、1万人近くが行方不明

現下の政情不安や過去の紛争の影響で多くの人が人道支援を必要としていた中、鉄砲水や大洪水等により、リビアの子どもたちやその家族は、これまで以上に悲惨な状況に置かれています。一部の報道では既に5,000人以上の死亡が確認され、1万人近くが未だ行方不明であると伝えられています。複雑な情勢や被災地へのアクセスの難しさなどから、被害の全容はまだ明らかになっておらず、これらの数はさらに増える恐れがあります。

極めて重要な社会インフラが被害を受けています。正確な被害の規模や被災した子どもと家族の数が明らかになるのはこれからですが、非常に多くの人が避難を余儀なくされ、緊急援助を必要としていることが想定されます。

ユニセフ、緊急支援開始

洪水の被害を受けた人たちのために、ユニセフの衛生キット、医薬品、子どもたちに必要な衣類キットなどの支援物資を届ける準備をするユニセフのスタッフ。(リビア、2023年9月撮影)

© UNICEF Libya/2023
洪水の被害を受けた人たちのために、ユニセフの衛生キット、医薬物資、子どもたちに必要な衣類キットなどの支援物資を届ける準備をするユニセフのスタッフ。(リビア、2023年9月撮影)

すべての紛争や自然災害の現場で、子どもは常に最も弱い立場に置かれます。ユニセフ(国連児童基金)はリビア政府からの支援要請を受け、国連の調整の下、子どもたちをはじめ被災した人々への支援を開始しています。現地で活動を続けるユニセフ・リビア事務所は、1,100セットの衛生キットや1万人分の命を守る医療物資、また500人分の子どものための衣類キットの配布を始めています。

ユニセフはまた、今回の緊急支援活動に必要な資金の提供を国際社会に呼びかけています。洪水発生前に立てられていた人道支援計画に必要な資金でさえ、6月時点で確保できていたのは、必要としていた2,860万米ドルのわずか7%にすぎませんでした。大洪水の被害に直面し、状況はさらに逼迫しています。

ユニセフ・リビア事務所代表のミケーレ・セルヴァデーイは、現地時間11日、X(旧Twitter)に、次のメッセージを投稿しています。「ユニセフのリビア事務所は、ご家族を亡くされた方々に深い哀悼の意を表します。私どもは避難した方々や子どもの救援、また病院での救護活動を支援する用意があります。そのため、現在も関係当局と連絡を取り合っています」


ユニセフ「自然災害緊急募金」ご協力のお願い

地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害に苦しむ子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「自然災害緊急募金」を受け付けております。リビアで発生した洪水の影響を受けた子どもを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

お寄せいただいたご寄付は、被災した子どもと家族が1日でも早く日常生活を取り戻せるように、安全な飲み水や衛生用品等の緊急支援物資の提供、教育の再開支援、子どもの心理社会的サポートなど、ユニセフが被災地で行う緊急・復興支援活動に役立てられます。