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日本ユニセフ協会

プレスリリース

COP29開幕
「子どもの権利守る、気候対策を」
各国にユニセフ訴え

2024年11月7日ニューヨーク

国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)が、2024年11月にアゼルバイジャンの首都バクーで開催されます。 気候危機が、世界中の子どもたちの生活とウェルビーイングに壊滅的な打撃を与え続けている中、パリ協定の締約国がCOP29に集結します。

「子どもの権利守る、気候対策を」

国連本部前でSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」のアイコンを掲げる、コンゴ民主共和国出身のエマニュエルさん(米国、2024年9月20日撮影)

© UNICEF/UNI647922/Znidarcic
国連本部前でSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」のアイコンを掲げる、コンゴ民主共和国出身のエマニュエルさん(米国、2024年9月20日撮影)

世界各地で、気候ショックが子どもたちの健康と発達、安全、そして不可欠なサービスへのアクセスに影響を及ぼしています。世界は、子どもたちの保護に対して十分な取り組みができていません。ユニセフ(国連児童基金)はCOP29において、あらゆるレベルでの気候関連の政策・行動・投資に、子どもたちのニーズ、権利および視点が確実に反映されるよう努めます。

ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは、次のように述べています。「子どもたちは再び、記録的な暑さ、壊滅的な洪水、命を脅かす干ばつやハリケーンに見舞われた1年を過ごしました。こうした危機に対して最も責任のない存在でありながら、子どもたちはその影響を最も大きく受けています。COP29やNDC(国が決定する貢献)を通じて、各国政府は子どもの権利を最優先にしなければなりません。子どもたちは解決策に組み込まれる必要があり、世界のリーダーたちは、保健医療、教育、水、衛生といった子どもが必要とするシステムを、気候変動の影響に対してより強靭なものにする必要があります。今こそ行動を起こす時なのです」

主要データ

課題

パリ協定締約国は、気候変動対策を講じる際には、子どもの権利を尊重し、促進し、考慮するとともに、世代間の公平性を担保することに合意しました。国連子どもの権利委員会の一般的意見26においても、加盟国は、子どもたちが清潔で健康的かつ持続可能な環境を手に入れる権利を擁護するための行動を取らなければならないことが確認されています。

前回のCOP28では、議長国「ユース気候チャンピオン(Youth Climate Champion)」の制度化や、2024年6月にボンで開催された国連気候変動枠組条約第 60 回補助機関会合(SB60)における専門家による子どもと気候変動に関する対話の開催合意など、子どもたちにとっての進展が見られました。しかし、子どもに配慮した気候政策イニシアティブや投資にはまだつながっていません。

例えば、

ユニセフは各国のリーダーたちに、以下のことを呼び掛けています。

1. COP29の「カバー決定」は、気候変動が子どもたちに与える特有かつ不均衡な影響に対応するものとする

2. 子どもたちのための気候資金を飛躍的に増加させる

3. すべての新たなNDC 3.0が、子どもに配慮した内容であり、気候変動が子どもに与える不均衡な影響に対応していることを保証する

これを達成するために、各国は以下を行う必要があります。

 

4. 子どもと若者が気候に関する意思決定の場に同席し、有意義な形で議論に参加できるよう彼らをエンパワーする

 

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

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※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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