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国連開発計画(UNDP)から 『2006 Human Development Report』発行
2006年11月9日(木)、国連開発計画(UNDP)から“2006 Human Development Report”(2006年人間開発報告書)が発行されました。今回の報告書では、世界の状況について人間開発の視点から見た最新のデータを明らかにするとともに、とくに世界を取り巻く水の問題を取り上げ、「世界的な水危機は水不足が原因である」という「神話」に一石を投じています。 水危機がもたらす犠牲は見過ごすことができないものです。
過去の歴史を振り返って見ると、ロンドンやニューヨーク、パリなどの主要都市における19世紀の子どもの死亡率は現在の途上国と同じような状況にありました。水と衛生分野の改善が進んだのは、行政当局による投資が行われるようになってからのことです。現在、世界では、最富裕層人口の85%が安全な水を利用することができるのに対して、最貧困層ではこの割合が20%に過ぎません。 地球温暖化の影響も無視できません。生活の基盤がより不安定になったり、餓えや貧困により陥りやすくなったり、不平等の深刻化やさらなる環境の悪化など、地球温暖化によって状況はさらに悪化し、その代償を払わされるのはまたもやもっとも貧しい人々になるでしょう。 このような状況に対処するための戦略として、同報告書では以下の4本柱を提唱しています。
ユニセフ(国連児童基金)では、ミレニアム開発目標7の具体的目標のひとつ、「2015年までに安全な水を継続的に利用できない人の割合を半減する」の達成を目指して、「子どもの生存と成長」を活動重点分野のひとつに掲げています。 同報告書の詳しい内容、および日本語版に関するお問い合わせは、国連開発計画(UNDP)日本事務所までお願いいたします。 ■関連するリンク |