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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフ写真展『Eye See Ш』ワークショップ、
ルワンダとリベリアの子どもたちが自分の人生を切り取る

【2008年4月24日 ニューヨーク発】

ルワンダの子どもが自分の目線で撮影した、巨大な蚊のレプリカ
©UNICEF/HQ07-2106/ Mutabazi
ルワンダ・ギセンイの少女が、縄跳びをする様子。“子どもの遊ぶ権利”というテーマで、ジーン・クラウデ・ムタバジ君(14歳)が撮影。

カメラと独特の視点を携えて、ルワンダとリベリアの、たくさんの子どもたちが、“Eye See Ⅲ”という一連のワークショップに参加して、国際的に有名な写真家でユニセフの熱心な支援者であるジアコモ・ピロッジさんと一緒に、最近、1週間を過ごしました。

ユニセフが支援する、Eye Seeというこのワークショップのアイデアは、2005年10月のパキスタン地震後にその地から始まり、避難キャンプの子どもたちが、その経験を記録することを主眼においたものです。ワークショップの目標は、子どもたちに写真を教え、子どもたちがカメラという機械で、自分の人生観を切り取るという、とても楽しくて感動的な体験ができるようにすることです。

ルワンダとリベリアのEye See Ⅲワークショップ後、子どもたちは、自分用にソニー製のサイバーショットDSC-T20を渡されました。ほとんどの子どもたちは、これまでカメラをもったことなど一度もなく、写真を持っている子どももわずかでした。ピロッジさんは、構成や色調、照明のコツを、自分の写真を使って教えました。

「わたしは、こうした自分のイメージの質や量というものを信じることはできません。」と、ルワンダのワークショップの3日目で話しました。

ルワンダ、マラリアのイメージ

ルワンダでは、9歳から16歳の子どもたちが、地元の子どもに優しい学校から参加しました。幅広い層の若者が参加して、中には、孤児やとても困難な状況にある子ども、そして、障害のある子どももいました。

被写体は、主に、アフリカの子どもから、30秒にひとりの割合で命を奪うマラリアに関係するものでした。あるグループは、病院を訪ねて、マラリア予防についての自分たちの視点をトレーニングしました。ジョセフ君(14歳)のグループは、子どもを治療するという、感情に訴えるイメージを切り取りました。

若い写真家たちは、また、水や貧困、紛争後の問題や子どもが遊ぶ権利に関係したテーマで写真を撮りました。

「このプログラムでいいことのひとつは、子どもたちが撮った写真により、ルワンダの復興支援のための資源が手に入るようになるだろう、ということです。しかし、それ以上にいいのは、参加した子どもたちが、選ばれたテーマの中から、自分たちの国が直面する困難を理解するようになり、同時に、リーダーシップを養い、コミュニケーション・スキルを身につけた、ということです。」と、ユニセフ・ルワンダ事務所の教育チーフ、チャールズ・ナボンゴ専門官は話しました。

ルワンダの子どもが自分の目線で撮影した、巨大な蚊のレプリカ
©UNICEF/HQ07-2202/ Pirozzi
アーチー・パー君(14歳)は、リベリアの難民キャンプで写真を撮りました。

リベリアの子どもたちのイメージ

リベリアでは、12人の子どもがワークショップに参加しました。12人中6人は、両親と暮らし学校に通っていますが、半数は、避難民や孤児、あるいは、武力紛争や人身売買の犠牲者で、臨時青少年センターから通ってきました。

リベリアの子どもたちは、Eye See Ⅲを、リベリアの子どもたちが困難な人生を歩まざるを得ない状況を、世界が目撃している乗り物であるという設定で、理解しました。

「もし、世界の大人たちが子どもの声を聞いているなら、僕たちの困難な状況を理解できるはずさ。」と、参加者のひとりは話します。

世界の問題を伝えること

Eye See Ⅲの一環として、イタリアに運ばれた写真は、展示用のパネルに合わせて現像されました。写真展は、今月から始まり、続いて、カナダ、日本、リベリア、ルワンダそのほかの国々で開催されます。写真は、英語とフランス語、日本語で紹介されています。

カナダの写真展は、リベリアとルワンダの子どもたちのため、“蚊帳の普及”キャンペーンの一環で、殺虫剤入りの蚊帳を購入するための資金を集める機会となるでしょう。

Eye See Ⅲは、日本ユニセフ協会が後援して、ソニー株式会社が、写真を通じて子どもたちが世界の問題を伝えることができるように、カメラを提供してくれました。 「リベリア、ロシア、フィリピン、パキスタンで、子どもたちが、ルワンダと同じような課題に直面しているということがわかりました。貧困はもちろん、困難な問題は同じようにあるんですね。」と、ジーン・クラウデ・ムタバジ君(15歳)は話しました。

◆アフリカ特集 EYE SEE IIIのページはこちら>>

「EYE SEE III 〜子どもたちが見たもの〜」
開催期間 :
2008年4月4日〜6月1日
時間:
11:00〜19:00
場所:
お台場メディアージュ(6F)
 
  *入場無料*

メディアージュのホームページはこちら>>

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