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ブラジル:第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する会議 開催中【2008年11月27日 ブラジル・リオデジャネイロ発】
11月25日から、ブラジルのリオデジャネイロで開催されている「第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」。本会議の開会式が現地時間25日夜、開催されました。170カ国以上(会議主催者発表より)から約3,000人が参加しています。 本会議は、11月25日〜28日までの4日間、早婚、商業的性的搾取、子どもポルノ、インターネット上の子どもの性的搾取についての問題など、様々な形態の性的搾取から、どのように子どもたちを守るかについて話し合っているものです。開会式では、主催国ブラジルのルイース・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領やアン・ベネマン ユニセフ事務局長らが、それぞれの立場からこの会議の重要性を訴えました。 ベネマン事務局長は、性的搾取は、他人に対する支配を無理に行使するものであり、しばしば、男性が女性と子どもたちに対して影響を与えているものであることを指摘しました。男性は、この問題の解決に大きく関わるべきだと、訴えました。 25日の早朝、ベネマン事務局長は、ブラジルで性的搾取に立ち向かっているブラジルの子どもたちと面会しました。その後、世界中の子どもたちと会ったベネマン事務局長は、それぞれの国での性的搾取の話に耳を傾けました。 世界規模の現実
子どもと青少年の性的搾取は、世界中で起きている現実の問題として、広く認知されるようになっています。世界中の子どもたちが、人身売買、子どもポルノ、買春、レイプ、虐待の影響を受け、苦しめられているのです。 世界会議の冒頭では、性的搾取から子どもたちを守るための体系的なアプローチの必要性が訴えられました。 「性的搾取の問題について子どもたちに教えることは、生きるために子どもたちに毎日食事を与える必要があるのと同じように、重要な義務です」と、ブラジル大統領は話しました。 搾取の増加 最近国連が発表した「子どもに対する暴力(「Violence Against Children」)」も含め、過去10年間の多くの研究では、子どもと青少年の性的搾取は増加していると指摘されています。性的搾取を目的とする子どもの人身売買に関係する犯罪や、性的搾取と分かる画像の氾濫、そのほかのインターネット関連の犯罪が起きているという証拠も増えています。 子どもの性的搾取は、世界中からの需要のために急増しており、世界のあらゆる場所の子どもと青少年たちを脅かしています。 第3回世界会議を支えているのは、この問題の形態と範囲がより複雑になり続けている中で、より強化された包括的な世界規模の対応をとる必要があるとの声によるものです。 性的搾取への世界規模の対応
主催者のひとつとして、ユニセフは、性的搾取から子どもたちをよりよく保護し、全ての子どもたちが保障されるべき基本的な権利である、子どもの保護の権利をより強化するため、国際社会と協力して活動しています。 第3回世界会議の主催国であるブラジル政府、ユニセフ、その他のパートナー組織は、この会議が実践的で解決に結びつく、革新的なものになることを期待しています。本会議は、子どもの性的搾取の問題をより効果的に防ぎ、性的搾取の問題に対処するために、より広く同盟を組み、新たな問題に立ち向かい、国際協調を促進する好機となるはずです。 子どもたちを守るための目標設定 本会議の主催団体としては、ユニセフ、国際NGOのエクパット、NGO組織「子どもの権利条約のためのグループ」などが参加しています。 今後3日間を通して、多くのワークショップや分科会がひられる予定です。5つのパネルでは、商業的搾取の形態を識別する方法、法的な枠組みの開発、こうした問題を扱う政策の適用方法、国際協力の強化などが議論される予定です。 この会議では、最後に、各国がどのように子どもと青少年の性的搾取に立ち向かっていくかについて、重要なゴールを設定することになっています。
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