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毎日、あたり前のように身近にある、透明できれいな水。
しかし、私たちユニセフのスタッフが日常的に見ているもう一つの世界では、
そんなに簡単に安全できれいな水が手に入るわけではありません。
干ばつが続くエチオピアやケニアなどでは、干からびた池や川底の泥まじりの水を飲むしかありません。バングラデシュやハイチでは、洪水によって汚れた水があふれ出しています。子どもたちは頻繁に下痢を繰り返し、コレラや赤痢などの伝染病で命を落とします。なかでもコレラは、1日1000キロメートルの勢いで感染が広がることもある恐ろしい伝染病で、猛烈な脱水症を引き起こして子どもの命を次々とうばっていきます。
子どもたちは、のどが渇けば水を飲みます。汚れた水しかなければ、それを飲むしかないのです。いま、きれいな水を手に入れることができない子どもの数は、実に4 億人以上にのぼります。そして、下痢性の病気で、毎日5000人以上の子どもたちが命を失っています。
しかし視点を変えれば、もしそこに「きれいな水」があれば、
同じだけ多くの子どもの命を助けられる、ということなのです。 |
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