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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

中央アフリカ共和国:
戦闘が停止して逃れる住民と戻ろうとする住民
ユニセフ情勢レポート(2014年2月21日)

【2014年2月21日 バンギ発】

© 日本ユニセフ協会

中央アフリカ共和国 ユニセフ情勢レポート(2014年2月21日発表)から、現地の状況、ユニセフの支援活動に関する最新の状況をお伝えします。

■数字で見る概況

  • 紛争下にある人
    460万人 (OCHA December 2013)
  • 紛争下にある子ども
    230万人 (OCHA December 2013)
  • 国内避難民
    69万8,500人(OCHA 19 February 2014)
  • バンギで避難生活を送る人
    42万5,000人(OCHA 19 February 2014)
  • バンギ市内の避難所69ヶ所に避難している人 27万3,500人

■2014年ユニセフ人道支援必要支援額:

6,200万米ドル (約63億2,400万円/1米ドル=102円で換算)

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ユニセフは支援活動を拡大中。2月17日現在、首都バンギのほかに現場事務所3ヶ所(Bossangoa、Bambari、Kaga Bandoro)と移動チーム(Bouarへ派遣)を設置。本書では、バンギ外での支援活動を報告。女性と子どもたちのために、さらなる支援活動が可及的速やかに求められている。

<ブアール:Bouar>

旧セレカが去り戦闘は停止したものの、自警団のアンチバラカや他の武装勢力がいることから市内は依然として不安的な情勢。略奪や銃撃が続き、イスラム系住民が狙われている。イスラム系住民は身の安全を確保するには、数週間内に、主要部(Bouar,Baoro,Bohong)から立ち退き隣国カメルーンに逃れるほかない状況。一方で、非イスラム系住民は、森で避難生活を送っているが、自分の村や街に帰ってくるものと思われる。現時点では、村には住民の姿はないものの、帰還する兆候は見受けられる。しかし、多くの建物が略奪や焼打ちにあい、あらゆる分野での中期的な支援が求められる。

移動チームは西部のBouarで支援活動を実施。ユニセフは3ヶ所の避難所(計2万人)で水と衛生、保健の緊急支援を実施。避難所にはイスラム系住民が多数を占める。ユニセフとパートナー団体は、子どもたちの栄養状況の調査と予防接種について調査中。

<ボッサンゴア:Boosanngoa>

引き続き3カ所(1万6,000人)とボッサンゴア市内に戻ってきた人へ、水と衛生、保健の支援活動、薬の提供などの支援活動を実施。避難所には子どもの保護活動の一環として、子どもにやさしい空間を設置。ボッサンゴア外では、1万人に生活必需品などを提供。

<バンバリ:Bambari>

2,800人の患者がいる地域の病院に保健キットやマラリアキットを提供。給水も3万人に拡大。新たに子どもを保護する必要がある事例が確認され、コミュニティーに対し、子どもの権利への侵害へ意識を高めるよう働きかけている。

<カガ・バンドロ:Kaga Bandoro>

バンギでカガ・バンドロ向けの支援物資が用意されているものの、バンギ市内の情勢が不安定で輸送できず。カガ・バンドロも不安定な情勢が続き、最近でもアンチバラカが6キロ離れたBottoを攻撃し、多数の住民が避難。アンチ・バラカと旧セレカの対立防止のため、宗教指導者やカガ・バンドロの市長や知事などによる調停チームが結成され、活動開始。

2カ所に1,565人が避難しており、保健キットやマラリアキットを提供。手押しポンプ11墓を修復。対応策検討のため、周辺地域の状況を調査中。

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