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中国 青海地震 子どもに優しい空間【2010年7月26日 中国・北京発】
2010年4月、中国青海省北西部の玉樹チベット族自治州玉樹県を大地震が襲いました。震災直後から、ユニセフは、現地の「子どもと女性委員会」 (NWCCW)と共に、「子どもに優しい空間」を設置し、地震の影響を受けた子どもと女性たちのために長期的な再建・復興活動を支援しています。 震源地近くの町、結石では、数千人の子どもたちが、町の中心部と南部、西部に設置された「子どもに優しい空間」を利用しています。子どもたちは、この「子どもに優しい空間」で、遊んだり、レクリエーション活動を行ったりしている他、心理社会的な支援や福祉サービスをはじめ、様々なサービスを受けています。 学校の再開
ユニセフは、NWCCWと共に、「子どもに優しい空間」を設置するためのテント、本、図画工作用の材料、スポーツ用品、早期幼児開発の玩具等を支援しています。さらに、チベット語の本、楽器、そして、心のケア支援活動で活用される玩具やゲームなども、今後届けられる予定です。 「子どもやその家族が安心して眠れるよう、仮設住宅用のテントが提供されました。また、仮設教室も設置されたので、子どもたちは学校に戻ることができます。」全国女性連盟の玉樹県の代表、シー・シャオリンさんは、こう話します。「結石の子どもたちは、今、『子どもに優しい空間』を利用して、他の子どもたちと触れ合っています。子どもたち同士で、震災の心理的な苦痛から立ち直ることができるのです。」 ユニセフの研修
今月初旬、青海省の州都西寧で、ユニセフは、「子どもに優しい空間」で活躍するスタッフやボランティアを対象にした研修会を開催しました。ソーシャルワーカー、心理学者、青海師範大学の教育専門家も参加しました。 こうした地元の専門家に加えて、2008年5月、大地震に襲われた四川省で、「子どもに優しい空間」を設置してから2年間にわたり、ユニセフと共に活動してきた国際的な専門家も参加しました。 四川省に設置された40箇所の「子どもに優しい空間」では、今日までに、10万人以上の子どもたちがサービスを享受しています。ユニセフは、パートナーと協力して、青海省で起きた地震の影響を受けた幼い被災者のために、さらに多くの子どもたちが恩恵を受けられるよう支援を続けていきます。 |