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インドネシア:地震、津波、噴火災害−緊急支援を準備【2010年10月27日 インドネシア発】 拡大する噴火の被害
地図は参考のために掲載したもので、国境の法的地位について何らかの立場を示すものではありません。
26日(火)、インドネシア ジャワ島中部にあるムラピ山が噴火。スレマン、マゲラン、ボヨラリ、クラテンの4地域の住民は、被災の危険性が非常に高い場所から避難しています。また、インドネシア政府は、これまでに避難場所7箇所を確保。火山から半径10キロ以内の地域に暮らしている住民を避難させ、緊急支援物資を配布する準備を進めています。噴出した火山灰は、火口から750キロ離れた場所でも確認されています。専門家は、1997年と2006年の噴火の際にできた溶岩ドームが崩壊すれば、噴火の規模はさらに拡大し、もっと多くの溶岩が流出する可能性があると指摘しています。 ムンタワイ地震と津波現地時間25日21時過ぎ、西スマトラ州ムンタワイ南西沖でマグニチュード(M)7.2の地震が発生。この地震により、南パガイ島と北パガイ島で、大規模な津波が発生しました。被災者の3分の1以上は子どもたちで占められていると見られています。 被災地との通信網が寸断されているため、被害状況を把握するための初期調査は難航しています。最初の津波警報が解除されてからも、内陸600メートルまで達する津波が発生していたことが明らかになりました。津波は、50センチから3メートルの高さに及んだと報告されています。また、M5.0あるいはそれを上回る規模の余震が、M7.2の大地震発生から一時間以内に9回記録されています。 公式な発表では、これまで確認された死者数は154人。いまだに400人以上が行方不明となっています。しかしながら、行方不明となっている一部の人々は、安全な高台等に避難している可能性もあり、被害状況が明らかになるにつれて、死傷者の数は変動し続けています。深刻な影響を受けた家屋は179棟。その他にも300棟が被害を受けたものと見られています。 ※ 上記は、現地時間10月27日現在の情報です。 支援要請に応える準備これまでのところ、ユニセフに対するインドネシア政府からの緊急支援活動の要請は出ていません。しかしユニセフは、日頃から万が一のためにインドネシア国内各所に備蓄している仮設教室用のテントや、40人分の教材が一つになった「スクール・イン・ア・ボックス(箱の中の学校)」、家庭用の衛生キット、飲料水用ポリ容器、浄水剤、移動式簡易型貯水タンク、心理社会的ケア用のキット、正しい衛生習慣を啓発・教育し母乳育児を推進するための資材などの緊急支援物資を、要請があり次第被災地に提供できるよう、準備を整えています。 |