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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたちは今

ペルー地震:被災した子どもたちを遊び場が救う!

【2008年4月7日 ペルー・チンチャ発】

UNICEF/HQ05-2062/Donna DeCesare
© UNICEF/UNICEF video
ダニエルくんと母親のリンダさん。ペルー・チンチャのロス・アンヘリースセンターにあるヘルスセンターで栄養価のある食事と仲間たちと楽しく過ごしています。補助食品パピラは慢性的な栄養不良改善に欠かせません。

ロサ・リンダ・ディアスさんと息子のダニエルくんは毎日、チンチャの街プエブロ・ヌエボにあるロス・アンヘリートスセンターでお昼を食べます。

ここなら、“パピラ”と呼ばれる栄養補助食品を手に入れ調理できるのです。“パピラ”は、5歳未満の子どもが1日に必要なタンパク質と鉄、ビタミンなどの成分を摂取できる食品です。ロサさんは、“パピラ”の栄養価の高さ、調理のしやすさに感激しています。もちろん、ダニエルくんが大好きな味です。

昨年夏の大地震後の復興途中で、チンチャの子どもと両親たちはいまだに、必要な栄養を十分にとることができません。この地域では、慢性の栄養不良が6歳から9歳児の12パーセントに及びます。チャンチャの子どもたちの半数近くは貧血に苦しんでいることが、最近の調査でわかりました。

ユニセフは、大地震で最も大きな影響を受けた3つの州、イカとピスコ、チンチャに統合保護モジュールとして知られる135の栄養センターを建設しました。施設利用者の母親たちは、パピラを作れるように訓練を受けることができ、子どもたちはそこでカウンセリングサービスを利用できるのです。

UNICEF/HQ05-2062/Donna DeCesare
© UNICEF video
2007年8月の大地震で、10万人近い子どもがペルーの海岸近辺地域で家を失いました。避難民の多くは、ユニセフが支援した栄養と社会的な支援活動のためのセンターを頼りにしています。

遊び場が新しい世界

同時に、その地域にユニセフが提供した35箇所の“ルドテカス”(遊び場)で、子どもは有り余るエネルギーを発散させることができて、恐怖心を吹き飛ばすことができます。大地震では97,000人もの子どもが家を失いました。チンチャにはたった数箇所しか避難所がありません。ほとんどの家族は、前の居住地の外のスラムでの生活を余儀なくされました。

「大地震後、子どもたちはとてもストレスが貯まりました。遊び場を通じて恐怖心を表に出すことができるので、こうした遊び場はとても重要だったのです。」と、チンチャ・アルタ地区のサン・アグスティン集落にユニセフが導入した“ゲームの世界”という遊び場造りに携わった監視員のナンシー・グズマン・デ・リベラさんは話します。

「両親や祖父母が一緒に遊び場に来て、一緒に遊び戯れることができれば、さらにいいですね。それが何よりの喜びです。」と、グズマンさんは言います。

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