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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

スリランカ:東部を襲った大洪水−支援物資第1陣が到着


【2011年1月13日 スリランカ・コロンボ発】

© UNICEF Sri Lanka/2011/Gowriswaran
スリランカ東部で発生した豪雨による洪水の影響で、衣類や所持品を持って高台に避難する家族。

スリランカ東部で発生した洪水の影響で、数十万人が避難を余儀なくされ、約20人が命を落としました。水位が通常より2メートルも高くなっているところもあります。この地域では、今後、さらなる豪雨が予想されています。

数日間降り続いている豪雨により、スリランカの広い範囲が、湖のように浸水しています。ユニセフ・スリランカ事務所の広報官メルビン・フレッチャー部長は、約100万人の人々がこの洪水の影響を受けていると伝えています。

「この洪水の影響を受けた人々や、避難を余儀なくされた人々の約3分の1、恐らく、‘少なくとも’3分の1は、子どもたちだと思われます。」(フレッチャー部長)

フレッチャー部長は、国土のかなりの範囲が浸水していると言います。「スリランカは、アイルランドほどの大きさです。このスリランカ東部の大部分が、今は浸水している状況です。多くの人々に支援を届ける唯一の方法は、ボートだけです。」

支援物資第1便が到着
© UNICEF Sri Lanka/2011/Gowriswaran
スリランカ東部にあるユニセフの事務所周辺。この地域には、ワニやヘビも生息し、避難する人々の脅威になっている。

「バッティカロアに暮らして37年になりますが、こんな光景を見たのは初めてです。」ユニセフ・バッティカロア事務所のクルパイラジャ・ゴウリスワラン保健・栄養担当官はこのように話しました。「地元住民の90パーセントが、この洪水の影響を受けています。誰もが、少しでも高い建物があれば上って避難している状況です。」

「こうした支援物資は、家族や子どもたちが安全な飲料水を確保し、衛生的な環境を維持できるよう届けられています。」「当然のことながら、全ての学校が臨時の避難所として利用されています。ですから、今、子どもたちには“学校”がありません。」ユニセフ・スリランカ事務所のレーザ・ホッサイニ代表はこう伝えてきています。

容量1,000リットルの貯水タンク50個、200万リットル分の浄水剤、防水シート7,000枚、敷布7,000枚、石けん3万個の他、塩素や調理用具などの支援物資が、洪水被災地に急送されています。

拡大する緊急事態

ユニセフは、他の国連機関と協力しながら、スリランカ政府による被災地への緊急支援活動をサポートしています。ほとんどの道路が通行不可能なため、スリランカ軍が最も必要とされている支援物資をボートで届けています。

「政府や他国連組織と密接に連携しています。」「被害状況を監視しながら、住む家を失った人々に対してできうる限りの最善の支援を提供していきます。」(ホッサイニ代表)

国際社会に対し、国連全体で緊急支援アピールを出す準備が進められています。

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