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公益財団法人 日本ユニセフ協会
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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

氏名 佐藤 有里香
派遣先 ウガンダ事務所
派遣期間 2022年10月〜2022年11月

2022年の10月から、首都カンパラに位置するUNICEFウガンダ事務所の教育セクション・青少年開発プログラムチームにてインターンをさせて頂きました。ウガンダは、青少年(10歳〜19歳)が人口の25%を占めていますが、貧困などの理由により中等教育の進学率は低く、十分に能力が発揮できない状況です。その中でも女子は早期婚や妊娠、ジェンダーに基づく暴力により、特に脆弱な立場に置かれています。そのため、ウガンダ事務所では、教育やライフスキル/デジタルスキル等の提供を通して、青少年が能力を向上させ、ポテンシャルを発揮できるようサポートをしています。

主に私が担当していたのは、「P2P(ピアトゥピア)G B S(ゴーバックトゥスクール)キャンペーン」というUNICEFと現地のNGOの支援により実施をしているキャンペーンの成果文書作成業務です。このキャンペーンは青少年が中心となって学校やコミュニティ、政治家に働きかけを行い、人々の意識や行動を変えることで、妊娠している女子や、子どもを持つ女子が学校に戻れるようサポートするものです。文書作成においては、成果を確認するために、他のセクションの方の協力も得ながら自分で質問票を作成し、カラモジャ地域にて子どもを持つ女子や、その両親、アドボカシー活動に参加していた青少年にインタビューを実施しました。また、キャンペーン実施に向けて準備を進めていたアジュマニ県に出張し、地方政府機関の職員の方々に、地域が抱える課題やキャンペーンに期待することについてインタビューを行うなど、貴重な経験をすることができました。ウガンダ、特に首都から離れた地域では女子は学校に通うより結婚するべきという価値観や、妊娠した女子が学校に通うことへの偏見も強いですが、これらのインタビューを通して、当該キャンペーンにより人々の知識や意識、行動が変化し、実際に何人もの女子が周囲からのサポートを得ながら学校に戻るなど、キャンペーンのインパクトを確認することができました。

また、アジュマニ県への一週間の出張では、インタビューに加えて国連の日のイベントに向けたコーディネーションのサポートや、学校の訪問、イベントへの参加をさせて頂き、UNHCRなど他のUN機関や地方政府機関、学校など他の組織の方々と仕事をさせて頂く機会を得ました。

このインターンでは、チームのメンバーだけでなく、他のセクションや、地方事務所、UNICEF外の機関と仕事を進める機会を与えて頂き、様々な立場の人と円滑にコミュニケーションを取りながらどのように仕事を進めるべきか学ぶことができました。また、UNICEFで働くことについて具体的なイメージを持つことができ、他のセクションの方にもキャリアについてお話を伺う機会を頂いたことで、自分のキャリアについてもより明確に描くことができました。このような非常に貴重な機会を与えてくださった日本ユニセフ協会およびUNICEFウガンダ事務所の方々、また生活面でサポートしてくださった現地の日本人の方々に心より感謝申し上げます。このインターンで学んだことを基に、今後も国際開発業界で働けるよう精進していきたいと思います。

  • アジュマニ県で地方事務所の方と一緒に学校の訪問を行いました。

  • アジュマニ県で参加したイベントで、どのようにジェンダーに基づく暴力への取り組みを行っているのか劇を通じて説明が行われている様子です。

  • インターン最終日には、ケーキと共に送り出していただきました。

写真:©日本ユニセフ協会

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