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氏名 | 栗木 涼花 |
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派遣先 | レバノン事務所 |
派遣期間 | 2022年9月〜2022年12月 |
2022年の9月から12月まで、レバノンカントリーオフィスの教育セクションにてインターンシップさせていただきました。
レバノンは、2011年から続くシリア紛争の影響で約150万人のシリア難民を受け入れており、国民一人あたりの難民の受入れ割合が世界で1番高い国です。さらに、2019年以来深刻な経済危機に直面していることに加え、COVID-19 の流行や2020 年に起きたベイルート 港での爆発事故が重なり、シリア難民だけでなく、多くのレバノン人の人々も多次元的貧困に直面しています。このような状況の中で、多くの子どもたちが学校に通うことができない、または今後退学する可能性があり、児童労働や児童婚の比率も増加しています。
インターン期間中には、様々な業務に携わる機会をいただきましたが、ここではメインで携わったCash for Education Programme (教育のための現金給付プログラム)について、ご報告させていただきます。このプログラムは、教育にかかる交通費等の費用をユニセフが支給することにより、子どもたちの就学率を向上させ、退学率を減少させることを目的としています。私は、新年度のプロジェクト実施のためのデータの収集や、ドナーへの報告資料作成、NGOパートナーとの連携業務に携わりました。特に印象に残ったこととして、プログラムに参加した半数以上のご家族が、このプログラムのサポートなしでは子どもたちが学校に通うことが難しいと回答しており、このプログラムが教育へのアクセス拡大に大きく貢献していることを学ぶことができました。
さらに、今回のインターンシップを通して、レバノンの教育省やドナーとの会議に出席する機会もいただき、UNICEF ならではのダイナミックな仕事の規模感を体感することができました。また、レバノン事務所のご好意により、教育セクションだけではなく、WASHプログラムやパレスチナプログラムでの難民キャンプへの視察にも同行させていただきました。特に難民キャンプの中にあるコミュニティーセンターを視察した際には、過酷な環境で生活する子ども達にとって、ユニセフがサポートする衛生的で安全な場所で、友人と遊び、勉強する機会があることが、子どもたちの精神的な安定に大きく寄与していると感じました。そこから、ユニセフがコミュニティーにもたらすポジティブなインパクトについて学ぶことができました。
今回、このような素晴らしい機会を与えてくださった日本ユニセフ協会、UNICEFレバノン事務所の皆様には大変感謝しております。今回のインターンで学んだことを生かして、今後も開発業界に身をおき、精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。
教育セクションのみなさまとの写真
お世話になったスーパーバイザーとチームの方との写真
写真:©日本ユニセフ協会