世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2008年7月20日〜26日実施)

7. 遊牧民の幼児教育(移動式幼稚園)
移動式幼稚園に使われる
遊牧民のゲル

草原で放牧によって生計を立てる遊牧民にとって、子どもに教育を受けさせることは容易ではありません。"人権に基づき、みんなが教育を受ける権利がある"のスローガンのもと2006年から始まった「移動式幼稚園」。先生が移動してきて、遊牧民の住居であるゲルが幼稚園に提供され、幼稚園教育が行われます。子どもたちは保護者に連れられて、集まってきます。

歌を唄う子どもたち
みんなでお遊戯

訪問したバガヌールの草原の移動式幼稚園では、6〜8月は、週に1回先生がやってきて、算数、図工、体育などが教えられます。子どもは十数人。今年は手足口病の流行により、7月下旬から開始されたそうです。日本人のJICAの女性が一緒に指導にあたっていました。

広々とした草原で歓迎の歌を披露。続いてお遊戯、かけっこ。そして、ゲルに入ってのお勉強。算数では、机の上に置かれた四角や円形に切り抜いた図形を使って、3歳児は3つの形と色を、4〜5歳児は5つ以上の形と色を区別できるように教えます。図工では、紙に描かれた木に、花や葉を指につけた絵の具で描いていました。その後、外に出た子どもたちが手にした風車は、風を受けて元気よく回っていました。


ウサギの形の
名札を胸にかけて
いろいろな図形と色を学ぶ
風に向って風車を回す

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日本ユニセフ協会