世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2008年7月20日〜26日実施)

9. 一歩そしてまた一歩

モンゴルは、鉱業の成長などで経済状態は良くなりつつあるものの、1人あたりの国民総所得は880US$(2006年)で、日本の1/44です。気候も厳しく、ウランバートルでも9月には最低気温が零下に、真冬は−30度以下にもなります。

しかし、モンゴル政府やユニセフをはじめ関係機関の努力により、子どもを取り巻く状況は年々改善されつつあります。かつて、多数いたストリートチルドレンは、500人(2008年)ほどに減っています。

スタディツアー参加者全員集合
草原の夜明けは美しい

子ども保護委員会の開設は、犯罪の予防や再犯防止に成果を上げています。夏休みには、子どものための実習教室なども企画・実施されています。「子どもの権利」が重視され、子どものための様々な支援事業が進められていることを実感する視察となりました。

ゲル地区の子ども
自力で建設中のゲル地区の家

遊牧民が生活する草原は、背の低い植物が短い夏を謳歌するごとくに花をつけ、草の香で満ちていました。草原に暮らす遊牧民の子どもをはじめ、モンゴルの子どもたちの生活がより一層「子どもの権利」に基づいたものになるよう、ユニセフの活動は続きます。

こんなに小さい子どもも水を運ぶ
遊牧民の食べ物、自家製のパン、
チーズ、馬乳酒などが並ぶ
お別れの挨拶をする「子ども保護委員会」
ビーズ教室参加の子どもたち
移動式幼稚園で
先生の話に耳を傾ける男の子

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日本ユニセフ協会