世界のともだち

スタディツアー視察報告

カンボジア  スタディツアー報告  (2011年7月24日〜31日実施)

2. カンボジアの概要と子どもたちの問題
カンボジア農村部の美しい田園風景

カンボジアはインドシナ半島の南に位置し、タイ、ベトナム、ラオスに囲まれています。国の中央に東南アジア最大の湖トンレサップ湖があり、国を縦断してアジアの大河メコン川が流れています。18.1平方キロメートルの面積(日本の約2分の1の広さ)に1,340万人が暮らしています。
カンボジアは、観光業や縫製、製靴などの製造業を中心に経済成長を遂げてきましたが、近年の世界経済危機の影響も受け、人口の26%は国際貧困ライン(1日1.25ドル)未満で生活しています。

カンボジアは、18歳未満の人口が40%以上を占める、子どもの多い国です。乳幼児死亡率は出生1,000人中97人、5歳未満児死亡率は出生1,000人中141人とアジアの中でも子どもの死亡率が最も高い国のひとつです。子どもの死亡原因の多くは、ワクチンで予防可能な病気、下痢、呼吸器系疾患などです。妊産婦死亡率も出生10万人あたり460人と高くなっています。
ユニセフ・カンボジア事務所は、教育、子どもの保護、水と衛生、保健と栄養、子どものための地方ガバナンス、政府への政策提言の6つの分野で活動を行っています。

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日本ユニセフ協会