世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2012年7月22日〜7月29日実施)

5. 住民参加促進事業への支援

ユニセフは地元のNGOとも連携して支援を行っています。その内の一つ、NGO UDRC Darkhanは縫製工場とハム製造工場を営む会社の社長が運営しており、アパートの階段下で生活している人たちを支援しています。彼らは階段等の掃除をして、1日3,000トゥグリク程度の収入で生活していますが、階段下は湿気が多く、夏場は暑く、健康的な住環境ではありません。また、階段下に住む子どもがアパートの住人の子どもたちからいじめられることもあります。
行っている具体的な支援としては、週1回の食事提供、就職支援、健康診断、証明書の取得などがあります。支援の結果、身分証明書や出生証明書が発行され、土地を所有し、子どもを学校に通わせることができるようになったケースもかなりあります。また、週に1回風呂クーポンを配る等の衛生指導も行っています。
それから、アルコール中毒の親への指導も行っています。モンゴルにおける貧困の原因の一つに、親のアルコール中毒があると言われています。子どもの保護のためには、親の意識改革が重要であり、1人ずつ指導するよりも、グループ指導の方が効果的だと言われています。研修参加者からは「NGOとの関わりによって、いろんなことを勉強できるようになった。人間関係を良くするためにはどうすればいいか、お酒をやめるにはどうすればいいか、などを勉強している。」という声が聞かれました。

食事の様子
支援を受けている人たちへの研修の様子

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日本ユニセフ協会