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1960年の独立以来、相次ぐ動乱や独裁政治が続き、“国家としての体”を成していない状況に、「破たん国家」以上の「幽霊国家(Phantom State)」と呼ばれていた中央アフリカ共和国。今、泥沼化する内戦でさらに“崩壊の危機”に瀕し、人道支援関係者から、“子どもにとって世界最悪の場所の一つ”とも称されるこの国を、今月下旬、アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使が訪問。ユニセフ(国連児童基金)が、シリア、南スーダンと並んで、現在、全組織をあげて最優先で取り組んでいる緊急人道支援活動への国際社会のさらなる支援を訴えます。 2012年12月、宗教勢力の対立の形で始まった今回の紛争は、指導者のコントロールを失った武装勢力や武装した個人が国内各地を暴力と恐怖で支配する事態に発展。その矛先は、子どもや女性にも直接的な形で向けられる事態に陥っています。ユニセフ現地事務所は、2013年12月からの2カ月だけで、少なくとも133名の子どもが極めて残忍な方法で殺傷されたと報告。激しい戦闘に巻き込まれて負傷しながら、病院で治療を受けられずに手足の一部を切断せざるをえなくなった子どもたちのみならず、中には、明らかに意図的に頭部や手足を切断され殺された子どもたちも確認したとのことでした。
既に460万の全国民(半数は18歳未満の子ども)が巻き込まれている今回の紛争。家をおわれ、国内各所で避難生活を強いられている人々は62万5,000人。渋谷区と世田谷区を合わせた程の広さの首都バンギでも、約20万人が軍用空港など、水やトイレなども整備されていない49カ所の避難場所での不自由な生活を強いられ、周辺国に逃れた人々も29万人にのぼると報告されています。 数十年にわたり、この国で人道・開発支援活動を続けているユニセフは、今回の内戦の勃発を受け、緊急人道支援活動を開始。世界各地から、日本人を含む緊急支援専門家などのスタッフを大幅に増員(現在144名)。国内4カ所の事務所とモバイル(移動)チームを拠点に、子どもたちの命を繋ぐ「水」や「栄養」、「衛生」、「医療(保健)」などに加え、紛争前から深刻な状況が続いている「HIV/エイズ」、そして、紛争に巻き込まれた子どもたちの「心のケア」や「社会復帰」、「教育」の再開などの多様な分野での支援活動を展開しています。 アグネス大使 中央アフリカ共和国報告会
過去の海外視察報告は、アグネス大使 海外視察アルバムにてご覧いただけます。
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