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公益財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

中国 雲南省地震
震源地の魯甸県、人口の3分の1は子ども
被災した子どもへの支援活動を開始

【2014年8月4日 北京 発】

© Photos provided by CFP

ユニセフ中国事務所は、8月3日(日)に雲南省で発生した地震で大切な家族を失ったみなさまに深い哀悼の意を表します。また、中国政府と共に緊急支援を行うべく、準備を整えています。

公式発表によると、これまでに死者は381名、負傷者は1,801名、家屋1万2,000棟が倒壊、3万棟が損壊、98万人以上が被災したといいます。

震源地の魯甸(ろでん)県は、雲南省の北部の山間にあり、貧困県として指定されている県の一つです。多くの家庭とその子どもたちは、自然災害に対して脆弱です。魯甸の人口40万人のうちの3分の1にあたる14万人が子どもとみられています。また、魯甸の人口1人当たりのGDP(国内総生産)は、雲南省の1人当たりのGDPのわずか3分の1に過ぎません(2012年:雲南省の1人当たりのGDPは2万2,195人民元)。

ユニセフ中国事務所代表のジリアン・メルソップは「ユニセフは過去の経験から、このような大規模の自然災害では、子どもたちが負傷者の多くを占め、さらにつらい経験から心にトラウマを負うとみています。すさまじい災害の爪あとを目にし、一瞬にして子どもたちの生活は一変します。被災前の日常に戻るのに数カ月も数年もかかるのです」と述べました。

ユニセフはこれまでも地元政府と共に活動しており、現在、人道支援を行える場所や、被災した子どもたちのために長期的な支援の再構築を手助けするといったことの検討を始めています。また、女性と子ども国家作業委員会と共に、子どもたちが遊ぶことができ、カウンセリングや社会福祉サービスを受けられる「子どもにやさしい空間」を雲南省で提供すべく、活動を開始。さらに、こうしたサービスを、より多くの被災した子どもたちにいかに届けるか、を検討しています。

また、妊婦と幼い子どもたちに保健、トイレ、衛生、栄養サービスを提供すべく、国家家族計画保健委員会とも活動を開始。こうした社会サービスへの影響が最小限に食い止められるように注視し続けるとともに、より長期的な復興への取り組みをいかに支援するかを検討していきます。

© Photos provided by CFP
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