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中央アフリカ共和国の国土は、フランスと同じくらいの広さです。しかし、舗装された道路は700km以下しかありません。最も支援を必要としている地域へ迅速に緊急支援を届けるのがいかに困難か、想像に難くないことでしょう。 劣悪な道路状況と治安の悪さが、支援の壁に10日程前のことです。現場事務所を開設するため、首都バンギにあるユニセフの事務所から約1,000キロ離れた極東の町ゼミオに向けて、車両が出発しました。道路状況は悪く、道のりには危険が伴います。通常、ゼミオまでは陸路で4日間ほどかかり、軍隊の護衛が必要です。 しかし軍隊が来るまでに時間がかかったため、車両は何日間も足止めにあい、実際にゼミオに到着したのは2週間後のことでした。 これがまさに、人道支援を届けるにあたり直面する大きな課題です。 中央アフリカ共和国には、極めて治安が悪い、あるいは極度の遠方地であるという理由から、人道支援が全く届いていない地域が存在します。ユニセフは、支援を最も受け難い環境に置かれている、それ故に、最も支援を必要としている子どもたちを支援すべく活動を行っています。このような地域は、まさにわたしたちユニセフが支援活動を展開しなくてはいけない地域なのです。 これらの課題を乗り越え、辿り着くことが困難な地域に支援を届けるため、ユニセフは即応対応メカニズムを備えています。暴力の勃発や避難民の発生が報告されてから15日以内に、それぞれの緊急事態下で求められているニーズに即した支援を開始することを目指しています。 だれも辿り着くことができない場所へ
即応対応メカニズムの仕組みはこうです。まず、即応チームがその地域で暮らす人々の健康状態と衛生状態、それに、水と食糧、毛布、マットレス、せっけんなどの生活必需品などの入手状況を調査します。その調査結果をもとに支援計画を立て、事前に与えられた資金や支援物資から、迅速に物資の手配を行います。 8月にバタンファゴ北部の町で戦闘発生した際も、直後に3組の即応チームが派遣され、新設された避難民用の施設で調査を実施。バタンファゴと近隣の5つの町で暮らす6,300以上の世帯に、せっけんや貯水容器、マットレス、毛布などの生活必需品を提供しました。 その翌週には、バタンファゴに派遣されたうちの1チームが、7月から暴力が激化しているバンバリ近隣の2つの村に向かい、支援物資の配布を実施しました。バタンファゴで配布された緊急キットの提供に加え、1,500世帯が利用可能な非常用トイレを設置しました。 即応チームは、人里離れた地域で暮らす女性や子どもたちの、最後の頼みの綱なのです。即応チームの派遣は、長期的な支援の基盤を築くことにもつながります。即応対応メカニズムは、欧州委員会人道支援事務局(ECHO)と市民保護局からの130万米ドルの資金提供を受け、実現しました。即応チームの派遣は、最も辿り着くことが困難な地域で暮らす、支援が最も届きにくい子どもたちへの支援を拡大させるための、大きな推進力となっているのです。 人道危機緊急募金郵便局(ゆうちょ銀行) *公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。
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