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ザンビア:Project Mwana
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© UNICEF/2014/Fabian |
看護師が慎重に検体を試験管に入れる様子。 |
アフリカ南部に位置するザンビアでは、多くの乳幼児が妊娠中の胎内感染、出産時の産道感染、出生後の経母乳感染によりHIV/エイズに母子感染しています。
乳幼児のためのHIVケアや支援が受けられなければ、HIVに感染した乳幼児のうち約30%が1歳未満で、50%が2歳未満で命を失います。一方で、生後12週以内に診療を受け治療を始められた場合、新生児の生存率は最大75%上昇します。
乳幼児は血流に母親の抗体が残っているため、おとなや年上の子どもたちが行う一般的な抗体検査とは異なり、特別なHIV検査が必要です。検体や検査結果の輸送は、特に農村部の診療所で、乳幼児の早期の診察や抗レトロウイルス療法の開始の大きな壁となっており、生存率を大幅に低下させる要因となっていました。
“Mwanaプロジェクト”は、保健省がユニセフやパートナー団体の支援で実施している保健イニシアチブです。携帯電話のテキストメッセージ(SMS)を使うことにより、HIVの検査機関から農村部の保健施設へ届けられる検査結果の輸送所要時間の大幅な削減に成功しています。検査をうけてから結果が手元に届くまでの日数は平均66日から33日へと約50%削減されました。以前は結果の返送にかかる所要時間が約30日だったのが、携帯電話で結果が送られることにより、数秒にまで短縮されたことによるもので、農村部の保健施設で大きな効果が出ています。
Mwanaプロジェクトの目標:
携帯アプリの開発に当たっては、現場での実効性の高いものを作り上げるため、RapidSMS(携帯電話のメッセージ機能を利用した技術)を基に、実際に利用する人たちや地域の保健員たちの協力の下、進められました。ザンビアは、乳幼児の早期診断を実施する保健施設の数を国全体で増加させるため、このシステムのさらなる向上に取り組んでいます。