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【2016年3月8日 ジュネーブ発】
© UNICEF/UN012792/Georgiev
線路の周りに立てられたテントの間を、弟を抱いて歩く難民の少年。(ギリシャ)
ユニセフ(国連児童基金)はトルコとのEU首脳会議の結果に関して、今回の合意内容の実行にあたり、基本的な人道原則である「do no harm (害を及ぼさない)」が、難民・移民の子どもたちの保護におけるすべての段階で、ヨーロッパ、バルカン半島、トルコの各国当局の指針となるべきであると改めて強調しました。
何よりもまず、国際的な保護を求める子どもたちの権利が保障されなければならない。今回の新しい計画が厳密にどのように実行されるかについての詳細はいまだ不透明ですが、ユニセフは以下の責任と義務について各国に対して再度呼びかけます。
短期的な課題として、現在ギリシャとマケドニア旧ユーゴスラビア共和国の国境で生じている差し迫った状況は、その多くがギリシャ北部のイドメニ国境にいる子どもたちにとって、いまだ受け入れがたいものです。
戦争や紛争からの避難や危険を伴う渡航など、子どもたちは既に多くの苦難に耐えてきました。しかし、基本的なサービスへのアクセスがなく、先に進めるのか送還されるのかも定かでない中、現在も屋外で眠らなければならないという、さらなる打撃を受けているのです。
足止めされている子どもたちは、密入国や人身売買業者の標的になる危険が非常に高く、子どもたちの権利が最優先されなければなりません。
ユニセフは難民・移民の子どもたちに対する即時の解決策を見出すために、ギリシャ政府に対する支援態勢を整えています。
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