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日本ユニセフ協会
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コロンビア 
武装勢力が子ども解放に合意
和平交渉で重要な一歩

【2016年5月16日  ボゴタ(コロンビア)/ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)は、コロンビア政府と同国の主要な反政府武装グループであるFARC(コロンビア革命軍)が、FARC傘下にいる15歳未満のすべての子どもの解放に合意したことを歓迎しています。

子どもの解放に合意

10代のときに武装グループと共に行動をしていた女性。

© UNICEF/UN013840/LeMoyne

10代のときに武装グループと共に行動をしていた女性。

キューバの首都で15日夜に成立したこの合意は、さらに両者が、18歳未満の子どもたちを解放するための計画と、子どもたちが家族と再会するための総合的なプログラムを準備することも定めています。

「これは、コロンビアの子どもたちにとって歴史的な瞬間です」とユニセフ・コロンビア事務所代表のロベルト・デ・ベルナルディは話しました。「ユニセフは、国内法ならびに国際法に従って、子どもたちの解放、および、解放後の家族やコミュニティへの統合を支援する用意ができています」

50年以上におよぶ紛争を終結させるための政府とFARCとの和平交渉は、3年前に開始され、大きな改善につながりました。最新のユニセフの報告書によると、2013年から2015年の間で、地雷や不発弾で死傷した子どもの数は半減し、自宅からの避難を強いられる子どもの数は40%減っています。

子どもたちが必要な保護や支援を受けられるように

10代のときに武装グループと共に行動をしていた女性。

© UNICEF/UN013281/LeMoyne

かつて武装グループと共に行動をしていた女性。

一方で、同報告書『Childhood in the Time of War: Will the children of Colombia know peace at last?(戦時下の子ども時代:コロンビアの子どもたちは、いつか平和を知るだろうか?)』はまた、同じ期間内に武装グループにより使用または徴用された子どもの数は推定1,000人にのぼり、23万人の子どもたちが家を追われたことも報告しています。

「この国が少しずつ平和に向かって進んでいる今、直接であれ間接的であれ、紛争の被害を受けたすべての子どもが、必要な保護や支援を受けられるようにすることが重要です」とベルナルディ代表は述べました。ユニセフはパートナーとともにコロンビアの子どもたちを支援し、子どもたちが暴力から身を守るためのライフ・スキルの向上、コミュニティ向けの地雷教育、平和と市民教育の促進、司法・真実・賠償の制度を子どもたちが利用するためのサポートなどの活動を行っています。

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