【2016年5月17日 東京発】
シリア周辺の難民キャンプやサイクロン被災地などでユニセフ(国連児童基金)が学校再開支援に使用する多目的大型テント(床面積72㎡=教室使用で約40~50人分)10張(木箱30ケース/4tトラック1台)が、間もなく熊本県の被災地に到着します。
四半世紀あまりにわたり熊本県内でユニセフの募金・広報活動に取り組む熊本県ユニセフ協会は、4月14日の「平成28年熊本地震」発災後、避難所での炊き出し活動などに参加しながら、日ごろ培ってきた地域や行政とのネットワークを駆使し、子どもや障がいのある方々への支援を目的に被災地入りされた多くの支援団体を支援を必要とする“現場”に繋ぎました。公益財団法人 日本ユニセフ協会や全国24道府県市のユニセフ協会も、東日本大震災被災地支援の中で培った知見やツールを駆使し熊本県ユニセフ協会の取り組みを応援していたところ、熊本県教育委員会より「学校用テント」の支援要請があり、このたび、日本ユニセフ協会より同テント10張を寄贈する運びとなりました。
デンマーク・コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターから空輸されたテントは、5月17日朝、福岡国際空港に到着。通関等の手続きを経て、5月18日(水)午前9時過ぎ、県立熊本第二高等学校に到着する予定です。
「熊本・大分を最初の大きな地震が襲った直後、南米のエクアドルでも大規模地震が発生しました。内戦が続くシリアやイエメンなども含め、ユニセフは多くの緊急事態に同時平行して対応しなければならず、熊本へのテント到着に時間が掛かってしまいましたが、ユニセフ関係者一同、熊本のみなさまとすべての子どもたちが、一日も早く日常生活を取り戻されるよう、心よりお祈り申し上げます」(早水研 日本ユニセフ協会専務理事)
ユニセフ学校用テントは、熊本第二高等学校に到着後、同校校庭で一張を仮組みし、内容物等を確認。県教育委員会に引き渡され、後日、県内各地に送られる予定です(最終送付地は熊本県教育委員会が調整中)。
日本ユニセフ協会では、引き続き、熊本県ユニセフ協会や臨床心理士などの専門家団体とも連携し、子どもの心のケアの取り組みをサポートしてまいります。
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