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日本ユニセフ協会
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シリア危機
イドリブの市場で子ども5人が殺害
止まぬ暴力、子どもたちに深刻な影響

【2016年6月12日  ダマスカス(シリア)発】

紛争下のシリアでは子どもを含む民間人への攻撃が増加しており、子どもたちが心身ともに大きな影響を受けている事態を受け、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所代表のハナア・シンガーが声明を発表しました。

シリア事務所代表による声明

A child standing in front of his ground-flattened school after an bombardment in Ainjara village in rural Aleppo  on 11 January 2016. More than 20 children died or were injured as a result of an attack in the area. In Syria, one in four schools are damaged, destroyed or occupied for military purposes or to host displaced families.  An estimated over two million children are out of school.

© UNICEF/UN018873/Alshawi

爆弾で破壊されたアレッポ郊外の村の学校の前に立つ男の子。※記事との直接の関連はありません。

報告によると、ダマスカス南部にあるサイダ・ザイナブ廟近くで11日におきた爆撃で、子ども1人が死亡、数十人が負傷しました。また、12日に起きたイドリブの市場への攻撃で、少なくとも子ども5人が殺害されたことも報告されています。

民間人への攻撃が増加している過去数週間で、数十人の子どもたちが殺されているとの報告があり、今回の攻撃もそのような状況の中で起こりました。

ユニセフは、シリア全土で子どもたちへの支援を続けています。シリアの子どもたちは、ぞっとするような体験を自ら語っています。子どもたちの多くが恐ろしい暴力を目撃し、心に深く傷を負っています。眠りにつくことさえできない子どもも、悪夢にうなされる子どももいます。止むことのない爆撃音によって聴覚を失っている多くの子どもたちや、突然泣き出す子どもたち、恐怖で身体を震わせながら爆弾やロケット弾がどれほど怖いかを話す子どもたち、あるいは、言葉を話すことさえできなくなった子どももいます。どこにいても、いつ次の爆撃に襲われるか分からぬまま、子どもたちは常に恐怖に怯えて暮らしているのです。

世界の他の場所で暮らす子どもたちのように、シリアの子どもたちも、爆弾や銃弾から逃げたり隠れたりするのではなく、夏休みの準備をしているべきなのです。

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