【2016年8月1日 東京発】
©UNICEF/UNI180112/Lynch |
(公財)日本ユニセフ協会は博報堂グループの有志メンバーの協力を得て、清潔できれいな水を必要とする世界の子どもたちを支援する「TAP PROJECT JAPAN 2016」を、日本の水の日にあたる8月1日(月)から10月31日(月)の3カ月間開催します。
「きれいな水を、いつでもかんたんに手にすることができる。」 日本に住む私たちには当たり前のことですが、世界では未だ、6億6,300万の人が清潔で安全な水を使うことができません。汚れた水と衛生環境が原因で、年間30万人以上の子どもが下痢のような単純な病気から深刻な脱水症状に陥り、5歳の誕生日を迎える前に命を落としています。安全な水が身近にある環境にいる人たちが、世界の子どもたちが置かれている状況を知り、さらに支援する取り組み、それが「TAP PROJECT」です。
TAP PROJECT JAPAN |
本プロジェクトは2007年にニューヨークで始まり、日本では2009年に活動を開始、今年で8年目を迎えました。協力方法は、お近くのTAP PROJECTに賛同するレストラン・カフェにて。飲食店が通常無料でお客様にお出しするお水やお茶に対して、世界の水問題やプロジェクトのご紹介、マダガスカルの子どもたちへの募金を呼びかけています。お寄せいただいたご寄付は、清潔できれいな水を手に入れることができないアフリカ南東部の島国マダガスカル共和国の子どもたちの支援事業に役立てられます。「TAP PROJECT JAPAN」は趣旨に賛同したパートナー企業によるご協力のもと運営されています
©TAP PROJECT JAPAN 2016 |
「TAP PROJECT JAPAN 2016」のシンボルイベントとして8月18日(木)から8月21日(日)までの4日間、「TAP WATER ADVENTURE(タップ・ウォーター・アドベンチャー)」を代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて実施します。
「TAP WATER ADVENTURE」は、日本から遠く離れた場所にあるマダガスカルまで、私たちの寄付によって、綺麗な水を届けられるということを体感していただくためのインスタレーションです。コップに入った水をボードの端に注ぐと、水滴が日本から様々な国を通ってマダガスカルまで長い道のりを旅していき、マダガスカルの子どもたちのもとに、きれいな水が届けられます。「TAP WATER ADVENTURE」を体験いただいた方には代金の代わりに任意の募金をお願いしています。会場には、これまでの支援で現地の小学校に設置した井戸の実物も再現しています。
イベントにご来場いただけない方向けに、気軽にスマートフォンで疑似体験いただけるデジタル・コンテンツ「DIGITAL TAP WATER ADVENTURE」も9月上旬に公開予定です。
*TAP PROJECT JAPAN はパートナー企業によるご協力のもと運営されています。
©日本ユニセフ協会/2009/satomi matsui |
「TAP PROJECT JAPAN」を通じた募金、および一般の方々から直接寄せられた「マダガスカル 水と衛生募金」は、農村部で3人にひとりしか安全な水にアクセスできないアフリカ南東部の島国、マダガスカル共和国で行う水と衛生事業の支援プロジェクトに役立てられています。ユニセフ(国連児童基金)がマダガスカルで行う水と衛生事業への支援に活用されます。
これまでTAP PROJECTを通じた募金、およびこれらオンライン募金で寄せられたご支援によって、47の小学校に、45カ所の井戸や給水施設、142基のトイレを設置したほか、飲料水用浄水フィルターの配布などを通じて子どもたちに衛生習慣を普及する活動が実施されています。さらに、ソーラーパワーを利用して水をくみあげてコミュニティに給水する簡易水道設備を2基つくることができました。これらの活動により、約2万人の子どもたちとその周辺の地域住民が、清潔で安全な水を利用できるようになりました。
参加されるレストラン・カフェのみなさまには、TAP PROJECTの特設サイトから様々なツールをダウンロードして、お店での活動に自由に活用いただける形をとっています。一方、一般の皆さまには、身近なお店にこのプロジェクトを紹介して参加をすすめるといったかたちでも、ご協力をお願いします
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