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【2016年8月12日 バンギ発】
中央アフリカでは、2011年以降初めてのコレラが流行し、少なくとも16人が死亡しました。政府当局は、8月10日、ウバンギ川(Oubangui River)沿いの地域で少なくとも子ども7人を含む66件のコレラ感染の症例が確認されたことを受け、コレラ流行を宣言しました。
© UNICEF/UN08039/Le Du
中央アフリカの首都バンギの少女。(2015年11月撮影)※本文との直接の関係はありません。
「特に5歳未満の幼い子どもたちは、この危険な病気に対して大変脆弱です。私たちは、この簡単に予防できるはずの病気から、これ以上子どもたちの命が奪われないよう迅速に行動しなければなりません」ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表モハメド・マリック・フォールは述べました。
コレラは、排泄物に含まれるコレラ菌に汚染された食べ物や水を摂取することで起きる、急性の下痢性疾患です。
コレラの流行は、首都バンギから川沿いに約100キロメートルほど上流の遠隔地、ケモ地区のディジュウクウ(Djoukou)で始まりました。この地区のコミュニティには清潔な水へのアクセスはほとんどなく、ウバンギ川が主な水源となっています。また、この地区は、陸路でのアクセスが、全く不可能ではないにしても非常に困難です。感染した人々が混み合うボートで川を移動し、コレラ菌を下流に運んでしまったのです。
ユニセフは、保健省及びパートナー団体と協力して、医薬品、清潔な水、浄水剤や衛生キットをコレラの影響を受けているコミュニティに提供しています。
加えて、影響下にある地域のコミュニティ普及員は、住民に対して、安全な水だけを飲む、石けんを使って手洗いをする、食べ物には火を通す、野外排泄をしない、といった感染予防の方法の普及に取り組んでいます。影響を受けている村のほとんどは電力や電話システムがないため、このようなコミュニティでの教育活動が、病気の感染予防の鍵を握っているのです。
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