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日本ユニセフ協会
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ハリケーン「マシュー」
ユニセフ、ハイチの被災地で支援開始
コレラなど感染症の蔓延を懸念

【2016年10月7日  ポルトープランス(ハイチ)発】

ハリケーン・マシューは、激しい雨と風をもたらしながらハイチを通過した。ポルトープランスの繁華街の通りを渡る女性。(2016年10月4日撮影)

© UNICEF/UN034468/Abassi, UN-MINUSTAH

ハリケーン・マシューは、激しい雨と風をもたらしながらハイチを通過した。ポルトープランスの繁華街の通りを渡る女性。(2016年10月4日撮影)

猛烈な暴風雨とともにカリブ海諸国を襲ったハリケーン「マシュー」は、各地で大きな爪跡を残しています。特に被害の大きかったハイチで支援活動を開始したユニセフ・ハイチ事務所からの最新情報をお知らせします。(現地時間10月6日現在)

被災地状況アップデート

被災国:ハイチ・キューバ・ジャマイカ・ドミニカ共和国

建物被害: 家屋の70~80%に何らかの被害(ハイチ)

被害状況が徐々に明らかに

  • ユニセフの第1次チームが5日午後、ハイチ南部の被災地域に到達しました。第2次チームも被災地へ向けヘリコプターなどで移動しています。また支援物資を乗せたトラックも、南部をめざし6日朝出発しました。
  • ハイチの被災地に入ったチームからの情報による被害報告によると、被災地域の7~8割の家屋がなんらかの被害を受け、130万人が被災し、1万6,000人が避難場所を必要としています。
  • 南部のみならず、首都圏も大きな影響を受け、ハリケーン被害によって親と離ればなれになった子どもや、被災以前より脆弱な孤児院で暮らしていた子どもたち少なくとも2,000人が、仮設避難所に避難しています。

ユニセフはこの緊急事態を最高レベルと位置付け、子どもたちとその家族のための緊急支援を行っています。

* * *

コレラなど感染症の蔓延を懸念

ハイチのポルトープランスでは、ハリケーン・マシューの影響で河川が氾濫。普段、その河川にはごみが捨てられていたため、氾濫によって、道にはごみが溢れている(2016年10月4日撮影)

© UNICEF/UN034523/Khodabande

ハイチのポルトープランスでは、ハリケーン・マシューの影響で河川が氾濫。普段、その河川にはごみが捨てられていたため、氾濫によって、道にはごみが溢れている(2016年10月4日撮影)

ユニセフ・ハイチ事務所代表のマーク・ヴィンセントは、国内ですでに蔓延していたコレラの大きな流行が懸念され、さらに水を媒介して広がる他の感染症の流行も考えられると指摘しています。ユニセフでは安全な飲み水確保のほか、水と衛生状態についての調査を行ったあと、浄水剤、衛生キット、バケツやせっけんの配布などの緊急支援を行う予定です。

またこのハリケーンは子どもたちの教育においても大きな影響を与えており、学校は少なくとも10月10日まで休校が決まっています。現在教材の支援がパナマで待機しており準備ができ次第発送する用意や、仮設の学校を建てる用意がされています。

 

ハリケーン・マシューの影響で洪水が起きた地域で暮らす女の子(ドミニカ共和国の首都サントドミンゴ、2016年10月4日撮影)

© UNICEF/UN034593/Afons

ハリケーン・マシューの影響で洪水が起きた地域で暮らす女の子(ドミニカ共和国の首都サントドミンゴ、2016年10月4日撮影)

ラテンアメリカ・カリブ海諸国地域事務所・緊急支援チーフのダグラス・レイマーは、被災地域はハイチだけでなく、多くのカリブ海諸国に渡っていることを改めて強調しています。

 

 

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