【2016年10月16日 ポルトープランス(ハイチ)発】
カリブ海諸国を襲った大型ハリケーン「マシュー」の被害状況が徐々に明らかになっています。特に被害の大きかったハイチ南西部沿岸の町ジェレミーに到着したユニセフ・ハイチ事務所のコーネリア・ウォルサー広報チーフからの最新情報をお知らせします。
© UNICEF/UN035311/LeMoyne |
ジェレミー周辺地域では人口の7割から8割が被災しているとの統計が出ていますが、その数字は調査が及んでいる道路のそばにある地域だけの統計であり、現在アクセスができていない山間部の地域の被害状況は未だ明らかになっていません。
本日学校が再開しましたが、最も被害が大きかった地域では10万人もの子どもたちが登校できずにいます。ユニセフ(国連児童基金)はハイチの教育省とともに、緊急ニーズに対応するための臨時的な解決策を模索する一方で、中期的な計画策定にも取り組んでいます。
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ユニセフは6日から、市民に安全な水を届けることを最優先にし、支援に奔走しています。「マシュー」到来以前から整備が行き届いていなかった水道システムは今、壊滅的なダメージを受けています。ユニセフは、政府やNGO団体と協力し、浄水拠点や折りたたみ可能な貯水タンクを設置するとともに、被害が甚大な地域には給水車を手配しています。こうした臨時対応のほかに、中期的な解決策として、一日に数千リットルを浄化できる浄水システムの設置計画も進行しています。
安全な水は、コレラの大流行を食い止めるために、なくてはならないものです。現在、ユニセフのパートナーNGOが管理するコレラ治療施設の一つには、一日で平均して約30人の新しいコレラ患者がやってきます。
(統計はいずれも、国連のデータに基づきユニセフが推定)
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ハイチと同じく「マシュー」の被害を受けたキューバでは、グアンタナモやオルギンを含む東部の州で特に大きな被害が出ており、自宅に戻ることができない避難民が7万4,000人います。ユニセフは、他の国連機関、キューバ政府、地方自治体と協力し、緊急支援活動を展開しています。ユニセフは特に、被災地域における水と衛生に関する対応を主導しており、安全できれいな水の提供と衛生環境の整備を行っています。また、子どもが再び学校に通えるための支援もしています。
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