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【2016年10月21日 ダマスカス(シリア)/ジュネーブ発】
© UNICEF/UN034442/Zayat
がれきの横を通って通学するアレッポの子どもたち(2016年9月21日撮影)
紛争が続くシリアでは、学校の3校に1校が攻撃による損壊や軍事使用、また避難所となっているために授業ができない状態です。激化する暴力、避難、貧困の加速もまた、子どもたちを学びの場から遠ざけ、新学期を迎えたものの、170万人以上の子どもたちが学校に通えず、さらに130万人が中途退学せざるを得ない危険に直面しています。今年9月、ユニセフはパートナー団体と共に、250万人の子どもたちに学用品や教科書を届けるなどの教育支援を展開しました。こうした支援によって、学校に通えない子どもの数は210万人(2014-2015年)から170万人(2015-2016年)に減少したものの、いまだあまりにも多くの子どもが教育の機会を失っています。 ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガーは、「シリアでは、子どもたちは命の危険に晒されながら学校に行かなくてはならない」と学校や学校付近への攻撃に強い懸念を表しています。
© UNICEF Middle East and North Africa
今年6月以来初めて人道支援物資がドゥマに届きました(2016年10月19日撮影)。
シリアでは、人々の生命線である水供給システムを破壊することが紛争に利用されており、生活インフラが破壊されたアレッポでは水を運ぶ子どもたちの姿が見られます。このような状況を受け、ユニセフは給水支援を行っています。 また、10月19日、ユニセフは国連の合同人道支援物資輸送の一部として、人口14万3,000人を抱えるダマスカス近郊の町ドゥマに、4万2,000人の子どもたちのための水、衛生、教育分野の支援物資を届けました。この地域に人道支援物資が届くのは、今年6月以来でした。
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