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日本ユニセフ協会
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ウクライナ・ドネツク州
紛争激化で停電・断水・暖房停止
零下17度で暮らす1万7,000人
子どもの健康状態の悪化を懸念

【2017年2月1日  キエフ(ウクライナ)/ジュネーブ発】

ウクライナ東部ドネツク州のアブディイフカ(Avdiivka)では、この2日間の激しい戦闘の影響により 、子ども2,500人を含む1万7000人が、気温零下の中、電気や水、暖房もない生活を強いられています。この地域では、暴力の激化により学校6校、幼稚園4園が閉鎖されています。子どもたちは学習の機会を失い、学校に毎日通うという安定した日課を失ったことによりさらにストレスが高まっています。

氷点下での危機

ドネツク市の防空壕の中で、ユニセフ教育キットを使って遊ぶ子どもたち。(2016年2月撮影)

© UNICEF/UNI179589/Filippov

ドネツク市の防空壕の中で、ユニセフ教育キットを使って遊ぶ子どもたち。(2016年2月撮影)

1月29日、30日の衝突により、アブディイフカの電力・水設備は大打撃を受けました。その結果生じた停電で、予備の貯水池から水を汲み上げることができなくなり町への水供給が停止したことで、水に頼る暖房システムも停止しました。気温が摂氏零下17度に下がる中、この状態はアブディイフカの住民に悲劇的な影響を与える可能性があります。

「アブディイフカに暮らす何千人もの子どもたちは、紛争のあらゆる側面において生命の危険に晒されているだけでなく、断水と停電により室内が危険なまでに寒くなり、彼らの健康状態は刻一刻と悪化しています」とユニセフ(国連児童基金)ウクライナ事務所代表のジオバンナ・バルベリスは述べました。「ユニセフとパートナー団体は、さらなる被害を防ぐために、損傷した水および電力設備を迅速に修復するために必要な安全な移動の確保を求めています」

1月29日にドネツク浄水場への電力供給が停止して以降、ドネツク州の他の町や村への給水も停止しています。浄水場は約40万人の人々に飲料水を供給してきました。現在、水は配給により供給されていますが、各家庭への水道水は完全に停止する可能性があります。

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