【2017年6月9日 ダマスカス(シリア)/アンマン(ヨルダン)/ジュネーブ/ニューヨーク)発】
シリア北部ラッカで攻撃が激化する中で、4万人以上の子どもが前線に取り残されているとして、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは以下の声明を発表しました。
© UNICEF/UN066042/Souleiman |
シリア北部のラッカ市では暴力が激化し、極めて危険な状況に取り残された4万人以上の子どもたちが命を脅かされています。ユニセフは、ラッカ市での最近の暴力の影響で、少なくとも25人の子どもが死亡し、何十人もが負傷したという深刻な報告を受けています。
病院や学校も攻撃を受けていると報告されています。避難を試みる人々は命を危険にさらさなければなりません。
子どもたちは命を守るための最も基本的な支援物資さえ受けることができていません。ラッカは激しい暴力およびアクセスの制限のために2013年以降、ほとんど支援が届いていません。
今回の戦闘により、ラッカ市とその周辺で大量の人々が避難を余儀なくされ、約8万人の子どもたちが避難民となり仮設の避難所やキャンプで暮らしています。
ユニセフはすべての紛争当事者に、ラッカ市の子どもたちを保護し、この街から逃れようとする人々が安全移動できるようにし、ラッカ市から逃れた市民を保護する環境を整えるよう求めます。
■ユニセフのラッカでの活動
ユニセフは暴力から逃れるために家を後にすることを余儀なくされ、難民キャンプや非公式の居住地に安全を求めている子どもたちや家族に対して、彼らが必要としている緊急支援を提供しています。
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