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日本ユニセフ協会
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シリア
暴力の激化により子どもの死者増加
避難許されない地域も ユニセフ・シリア事務所代表声明

【2018年1月26日  ダマスカス(シリア)発】

シリアの一部地域で続く攻撃により子どもが犠牲になっていることについて、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所代表フラン・エクイザ(Fran Equiza)が、以下の声明を発表しました。

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ユニセフ・シリア事務所代表 声明

「マラとここで遊んでいた時、突然、辺りが全部真っ暗になって、気付いたら病院にいたんだ」と話す、ダマスカス郊外にある東グータで暮らす6歳の男の子。一緒に遊んでいた姉妹は、爆撃によって崩れたがれきの下敷きとなり亡くなった。

© UNICEF/UN066024/Almohibany

「マラとここで遊んでいた時、突然、辺りが全部真っ暗になって、気付いたら病院にいたんだ」と話す、ダマスカス郊外にある東グータで暮らす6歳の男の子。一緒に遊んでいた姉妹は、爆撃によって崩れたがれきの下敷きとなり亡くなった。

シリアのいくつかの地域で暴力が激化する中、この2週間は、命を落とす子どもたちの数が日々増加しています。

ユニセフは、シリア北西部アフリン地区での暴力により、少なくとも11人の子どもが死亡し、さらに多くが負傷したという憂慮すべき報告を受けました。近くのイドリブでは、SaraqabおよびKhan Shaykhounへの攻撃により、この1週間だけで、少なくとも9人の子どもが死亡したと報告されています。ダマスカスでは、旧市街のBab Touma地区への攻撃で、3人の子どもが死亡しました。ダマスカスでは1月22日、子どもたちが下校する時間に、この数週間で最も激しい攻撃が起きました。

アフリン地区では、家族は同じ地区の別の場所に逃れ始め、避難民キャンプに保護を求めていますが、そこはすでに避難民12万5,000人以上がひしめき、厳しい冬の天候に晒された過酷な環境下で暮らしています。身の安全を求めて、他の地域に逃れようとする人々が、アフリンを出ることを阻止されていると報告されています。暴力があまりに激しいために、家族は建物の地下での生活を余儀なくされているとのことです。大半の店は閉鎖され、ユニセフが支援する子どもにやさしい空間や心理社会的ケアなどの子どもの保護のサービスも中断せざるを得ませんでした。

いかなるときも子どもの保護を

戦争にも法があります。しかし、シリアでは毎日、破られています。ユニセフは、すべての紛争当事者に対して、彼らにはいかなるときでも子どもを保護する義務があることを、再度呼びかけます。

また紛争当事者は、攻撃を受けている地域から身の安全が脅威に晒され逃れようとしているすべての人々に、安全な通行を確保しなければなりません。

紛争勃発から7年近くが経過する中、最も影響を受け続けているのは子どもたちで、かつてないほどの破壊、避難生活、および死に直面しています。彼らは命を、ふるさとを、子ども時代を失いました。もうたくさんです。

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ユニセフのこれらの地域での支援活動

アフリンから逃れた子どもと家族への支援として、避難民が到着すると予想されるアレッポ市での2つの移動診療チームの展開を支援しています。イドリブからの避難に関連し、アレッポ西部の村落部に避難民が流入していることに対して、ユニセフはこれらの地域に100基の貯水槽と給水トラックによる水の提供を準備しています。また、そこではすでに、5つの移動診療チームが展開し、子どもたちに対する心理社会的ケアおよび地雷啓発活動を含む子どもの保護の活動を実施しています。

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