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日本ユニセフ協会
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ユニセフの新しい時代のための取り組み
ユニセフ事務局長声明

【2018年3月9日  ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)のヘンリエッタ・フォア事務局長は、ユニセフの全職員に対し、子どもに対する性的搾取および虐待および職場でのハラスメントの問題への、新しい時代のための取り組みについて以下のとおり表明しました。

* * *

ヘンリエッタ・フォア事務局長から全職員への書簡

親愛なるユニセフ職員のみなさんへ

今はユニセフとすべての国際支援関係者にとって、重要な時です。この組織で働く、あるいは関係するすべての人々に対して安全な環境を保証するための迅速に肌で感じる変化を実現する時です。

最新のデータによれば、過去5年間に、ユニセフの職員に対する性的違法行為が27件報告されました。27件のうち、3件は現在調査中で、9件は職員を解雇したり引き離すことにより解決しました。3件については、正式な苦情は申請されなかったか、あるいは取り下げられました。残る12件の苦情については、裏付けが取れませんでした。

性的違法行為は1件でもあってはなりません。これらの行為のひとつひとつが、ユニセフの文化を変えようという私の決意を強めます。

ユニセフには所定の手続きがありますが、それでは十分ではありません。そのために、ユニセフと働く1万3,000人が安全で、声が聞き入られ、勇気を持てることを確実にするために、迅速な対応を先週発表しました。より多くの措置が今後数カ月内に導入されますが、これらはあくまでも初期対応です。

 

  • 職場での性的違法行為やハラスメントに関する苦情に対して、この組織が過去にどのように対処したかについて、独立の立場による評価・助言を外部企業に依頼しました。彼らによる反省点や今後の前進に向けた助言を含めた報告書を公表いたします。
  • 私たちに届いた性的違法行為の報告について、被害者が正式な苦情を申請しなくても迅速に調査できるよう、調査手続きを強化しました。
  • ユニセフがどのように文化や方針を改善できるかに関する助言を与えてくれる、国連機関や国連以外の女性団体、民間企業や市民社会からの代表を含めた、外部と組織内の専門家によるタスクチームを設置します。
  • ユニセフ職員には、ハラスメントに関してより多くのより簡単に通報できる方法を提供します。そして、職員がより簡単に、より確実に倫理的・法的・医療的支援を受け、カウンセリングサービスを受けられるように新しく財源を確保しました。
  • 性的違法行為の被害にあったあるいは目撃した人々が、より簡単に複数の管理職に匿名で通報できるよう、新たなウェブサイトにワンクリックで通報できるシステムを導入しました。
  • 新規採用時や昇進時に職員が最高の行動規範を満たしていることを確実にするために、採用時の身元調査を改善します。

 

私たちには、ユニセフの新しい時代を築いていく決意があります。それは、ひとつに子どもたちと若者のために結果を出すという強固で粘り強い決意に基づいたもの、もうひとつは開放性と透明性、そして尊敬に根差したものです。

すべての職員に、声をあげて欲しいと思っています。それこそが、今私たちが最も必要としていることです。何か質問があれば遠慮なく私に聞いてください。

 

心をこめて、

ヘンリエッタ・フォア

英文プレスリリースはこちら

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