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日本ユニセフ協会
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アフリカ・黄熱
10億人に黄熱の予防接種を
2026年までに発生リスクの高い27カ国で ユニセフ、WHO、GAVIアライアンス共同支援

【2018年4月10日  アブジャ(ナイジェリア)発】

ユニセフ(国連児童基金)、世界保健機関(WHO)、GAVIアライアンスおよび50以上の保健分野のパートナー団体の支援を受けて、2026年までにアフリカの黄熱の発生リスクが高い27カ国の約10億人が予防接種を受けることになります。

発生リスクの高い27カ国で

Location: Ondjiva, Cunene Province, Angola More than 11 million doses of the Yellow Fever vaccines have already been received and dispatched in Angola. More is being distributed during a massive 10 days campaign. There is no cure for Yellow Fever. It can only be prevented. A single dose of yellow fever vaccine is sufficient to give an individual life-long protection against the virus. This is just one of the reasons why UNICEF needs the support of donors to fund the critical work that saves children’s lives. In a country where government resources are stretched to the limit to respond to the impact of El Nino on the urgent need for nutrition, water and livelihood support, the Yellow Fever outbreak is another cruel blow for Angola. Yellow Fever is transmitted by the bite of an infected mosquito and is difficult to diagnose in the early stages. The fever, headache, and muscle pain are reminiscent of malaria or dengue fever. A small number of patients who contract the Yellow Fever develop severe symptoms. Half of those will die within 7 to 10 days.  What UNICEF is doing to address the Yellow Fever outbreak: •	UNICEF has supported the procurement and distribution of 11,662,500 doses of Yellow Fever vaccines. •	UNICEF has donated 100 cold boxes, 100 vaccine carriers and 4,000 ice packs to allow vaccine teams to keep the vaccines at a proper temperature during the all-important cold chain. •	Social mobilizers have trained vaccinators to accelerate mass vaccination campaigns. •	UNICEF is playing an essential role in providing technical support in outbreak investigation and control plans, as well as in the development of national and provincial response plans. There are additional still images and video footage to support this story, including a few more details about the children and UNICEF workers appearing in these shots. For more information kindly contact ML Lalonde, Fundraising Engagement Manager, PFP Geneva, at MLLalonde@unicef.org For more on the r

© UNICEF/UN023988/Clark

アンゴラで行われたキャンペーンで、黄熱病の予防接種を受ける子ども。(2016年6月撮影)

この計画は、アフリカ戦略における「黄熱流行の排除に向けた国際戦略 (EYE)」の一環として、ナイジェリアのアブジャで開催された地域会合において、WHO事務局長テドロス・ アダノム・ゲブレイェスス(Dr. Tedros Adhanom Ghebreyesus)およびナイジェリア保健大臣Isaac Folorunso Adewoleにより本日ローンチされました。

「世界は黄熱の集団発生の高まるリスクに直面しており、特にアフリカで発生しやすくなっています」とゲブレイェススは述べました。「1回の予防接種で, 生涯にわたりこの危険な病原体から守られます。各国によるこの前例のない強い姿勢により、2026年までにアフリカから黄熱を排除することを確実なものにします」

3日間に及んだ黄熱流行の排除に向けた国際戦略のアフリカ地域ローンチ会合では、主要なアフリカ諸国、ユニセフ、WHO、GAVIアライアンスならびにパートナー団体が、各国がどのようにその戦略を展開するかに関する行程表を開発しました。この実施に向けた努力は、2017年9月の第67回WHO地域会合において、アフリカ諸国の保健大臣が戦略に同意したことを受けて行われています。

「この包括的な国際戦略は、幾度となくアフリカに影響を及ぼしてきた破壊的な黄熱の流行を終結させる初めての機会を提供します」とGAVIアライアンスCEOのセス・バークリー(Dr. Seth Berkley)は述べました。「定期予防接種制度を通じて最も脆弱なコミュニティが確実に予防接種を受けられるようにすることが、この計画を成功に導く上で重要な役割を果たします。ワクチン製造会社とGAVIアライアンスのパートナー団体は、集団発生時に十分対応でき、予防キャンペーンおよび定期予防接種が十分に機能できる量のワクチンを確保するために、この数年間、世界のワクチン供給状況の改善に向けて懸命に努力してきました。

戦略目標には、大規模予防接種キャンペーンと定期予防接種プログラムを通じてリスクのある人々の感染防護、国際的な黄熱伝播の防止、ならびに集団発生の迅速な封じ込めの3つが掲げられています。これらの活動の鍵を握るのは、健全な検査室ネットワークを備えた強固な監視システムの開発です。

黄熱の撲滅に向けて

シエラレオネの病院で、黄熱病の予防接種の準備をするスタッフ。(2010年3月撮影)

© UNICEF/UNI108500/Asselin

シエラレオネの病院で、黄熱病の予防接種の準備をするスタッフ。(2010年3月撮影)

ユニセフはワクチンを確保し、より強い政治的決意を訴求し、子どもたちに対する定期的な、また集団発生時の予防接種の実施を支援していきます。

「今日、黄熱の脅威は、特にアフリカ全土の何千人もの子どもたちに、かつてないほど大きく迫っています」とユニセフ本部保健部長のステファン・ ピーターソンは述べました。「この予防接種キャンペーンは、対象者の約半数が15歳未満で、子どもたちの命を守る大変重要なものであり、黄熱の撲滅に向けた長い道のりを歩んでいくことになります」

現在ブラジルは、過去数十年で最悪の黄熱の集団発生への対応に奮闘しており、1,000件以上の症例が確認されています。人々の移動が容易にそして早くなり、都市化が急激に進み、地球温暖化により再度蚊が大量発生するなど、都市部での集団発生と国際的な伝播のリスクが著しく高まりました。

西アフリカでの経験は、黄熱流行の排除に向けた国際戦略が機能することを示唆しています。2000年代初期に黄熱が公共保健の問題として再び出現したとき、地域の国々は大規模予防接種キャンペーンと定期予防接種を組み合わせることで流行を抑制しました。この方法を成功裏に実施した国では、その後黄熱の流行は報告されていません。

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