【2019年1月3日 アンマン(ヨルダン)発】
子どもたちは依然として、シリア北西部で激化する紛争の最も高い代償を払わされ続けています。ユニセフ(国連児童基金)は、子どもひとりを含む80人が殺害されたとする衝撃的な報告を受けました。
© UNICEF/MENA |
紛争の激化のために、ふるさとから逃れることを余儀なくされた多くの家族は、すでに過密な国内避難民キャンプに行くしかありません。
12月26日にはAtmeh、Qah、Deir Ballut、Albab、Jisr Ashughurの地域を洪水が襲い、1万人近い子どもたちが影響を受けています。凍えるような厳しい冬の天候に晒される子どもたちは、命の危機にあります。
もし紛争が終わらず、そしてさらなる豪雨が予想される中、影響を受ける子どもの数は増加することでしょう。これらの子どもたちの多くはすでに家を追われ避難生活を余儀なくされており、中には何度も避難を強いられた子どももいます。
「シリア北西部の子どもたちは、最近の暴力の激化、冬の厳しい天候、そして安全な避難場所の欠如という3重の苦難を強いられています。ユニセフは、シリア北西部および全土で紛争をしているすべての当事者に対して、いかなるときも子どもたちを保護し、子どもたちと家族に彼らが必要とする人道支援を届けることの許可を求めます」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。
© UNICEF/UN0264878/al Mussawir - Ramzi Haidar |
ユニセフは現地のパートナーと協力して、子どもたちと家族の増え続けるニーズに応える支援を続けています。ユニセフは本日、命を守る支援物資を載せたトラック13台をこの地域に向かわせました。トラックは、冬服、防水シート、暖房用の燃料、微量栄養素補給剤、髙エネルギー・ビスケット、経口補水塩(ORS)、そして仮設教室のためのテントを積んでいます。またユニセフのパートナーは、感染症の流行を防ぐための保健、栄養、衛生面の支援ニーズをモニターし続けています。
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