【2019年2月9日 ニューヨーク/アディスアベバ(エチオピア)発】
アフリカでは、難民、移民や国内避難民となっている子どもを含め、少なくとも1,350万人の子どもがふるさとを離れて暮らしています。子どもの権利、安全が守られ、その潜在性が発揮されるよう、国の行動、地域や国際社会の協力を強化しなければなりません。アディスアベバで開催されるアフリカ連合(African Union、AU)サミットに先立ちユニセフ(国連児童基金)は、アフリカ連合の指導者たちに対し、非正規移住を生んでいる負の要因にともに対処し、アフリカを移動する子どもたちの需要に応えなければならないと訴えました。
© UNICEF/UN0209664/Gilbertson VII Photo |
「アフリカの移民の大部分がアフリカ内での移動に留まっています。この移動の多くは正規のものである一方、負の要因による非正規の移動も存在します」とユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォアは述べました。「毎日、子どもや家族は暴力、貧困や気候変動によって、安全を求め、希望ある未来のためにふるさとを離れるという苦渋の決断を強いられています。この根本原因と向き合うことで、家族や子どもが住んでいる場所から逃れなければならなくなる理由を減らせるようになるでしょう」
アフリカにおける移民の約4人に1人が子どもです。これは、世界の平均の2倍以上で、680万人のアフリカの難民の59%が子どもです。ふるさとを離れたアフリカの子どもには以下が含まれます:
開催されるサミットで、アフリカ連合は、難民、帰還者や国内避難民、即ち紛争や暴力、迫害、気候変動、貧困、教育機会の欠如によって家を追われた人々や、家族との再会を求めている人々を支援するため、地域で取り組むことを宣言します。
© UNICEF/UN0271312/Tremeau |
非正規移住をもたらす負の要因への対処に加え、ユニセフはアフリカ政府に対し、移民、難民や国内避難民の子どもを守り、エンパワーし、投資する政策やプログラムを実施するよう呼びかけています。
「アフリカ連合にとってサミットは、ふるさとを離れた子どもの保護とサポートを強化するより良い方法を世界に示す絶好の機会です」とフォアは述べました。「地域のいくつかの国は、子どものための移民収容に代わる方法への投資や、無国籍の子どもをなくすための法の制定、ふるさとを離れた子どもがサービスにアクセスするための支援といった、国の保護ガイドラインの履行においてすでに大きな進歩を遂げています。今、真の投資と行動を通して、これらの取り組みがアフリカ全土に拡大されなければなりません」
また、政府がすでに具体的な行動に移しており、市民社会、民間セクター、多国間パートナーシップや若者自身との協働の下、地域、国、コミュニティレベルで前向きな取り組みが行われている事例もあります。良い例として、以下が挙げられます:
© UNICEF/UN0236842/Rich |
ユニセフはさらに、アフリカ連合加盟国の政府に対し、移住や強制された移動がどのように子どもや家族に影響を与えるかについて理解を深めるため、時宜を得た、アクセス可能な、年齢・ジェンダー別のデータや論拠を集積し、共有すべきだと訴えています。
「移民・難民の子どもや若者のためのアフリカ行動アジェンダ(African Agenda for Action for Children and Young People Uprooted)」の一部として、ユニセフは以下を政府に呼びかけています:
【関連ページ】
シェアする