【2019年10月3日 アブジャ(ナイジェリア)発】
武装グループに関わっていたとされる疑いが晴れた23人の男の子と2人の女の子が、本日ナイジェリア軍による拘束から解放されました。これにより、今年拘束が解かれた子どもの数は44人に達しました。
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「彼らは家族やコミュニティから連れ去られ、子ども時代を、教育を、保健・医療ケアを、安全で能力を伸ばすことのできる環境で育つ機会を、奪われた子どもたちです。ユニセフは、紛争の影響を受けたすべての子どもたちが家族と再会し、夢と自身の権利を実現する希望を持てるよう、引き続き取り組んでいきます」と、ユニセフ・ナイジェリア事務所代表代行パネラ・アイアンサイドは述べました。
子どもたちはボルノ州女性問題・社会開発省に引き渡され、家族との再会やコミュニティへの再統合に向けた努力が行われる間、ユニセフが支援するトランジットセンターで保護されます。そこで、医療や心理社会的支援を受けながら、教育、職業訓練や非公式の実習、そして生計を改善する機会を得ます。
「以前よりも進展はしているものの、武装グループへの関与が疑われるすべての子どもたちが、できるだけ早く、最小限の拘束期間で、軍による拘束から地方自治体によるケアに移行され、家族の元やコミュニティに戻れることを望んでいます。子どもの権利条約30周年である今年、私たちは、ナイジェリアの子どもたちが紛争のために徴兵されたり使用されたりしないことを確実にし、彼ら彼女らの保護、福祉、発達のために、さらに取り組んでいかなければなりません」とアイアンサイドは述べています。
2016年以降、非政府武装グループへの関与の疑いが晴れたのは、子ども1,627人を含む2,499人にのぼります。ユニセフとパートナーは、影響を受けているすべての子どもと、武装勢力による徴兵・徴用の危険にさらされている地域の子どもたちに、年齢や性別に応じたコミュニティを基盤とした再統合支援を続けています。
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