【2019年10月15日 東京発】
10月15日は、国際衛生年の2008年に、ユニセフ(国連児童基金)など水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって定められた「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」です。この日を中心に、世界各国でせっけんを使った正しい手洗いを広める活動が行われています。
© 日本ユニセフ協会/2011 |
日本では、インフルエンザなどの感染症の流行が始まる季節を迎え、正しい手洗い習慣の重要性が増す時期です。また災害の被災地等では、平時と同様の衛生環境の確保が難しく、感染症の広がりが懸念されます。日本ユニセフ協会は、正しい手洗いを楽しく覚えられる「世界手洗いダンス」やポスター、ハンドブックなどを使って、子どもたちが自分でできる、自分の健康を守るための習慣として、正しい手洗いの励行を呼び掛けています。
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【正しい手洗い】
汚れやばい菌は、手のあちこちにつきます。手の中で溝やくぼみのあるところ、物によく触れる場所をしっかり洗うことが大切です。手洗いで洗わなくてはいけないのは、次の6カ所です:手のひら、爪、親指の付け根、手の甲、指と指の間、手首。洗わなくてはいけないすべての部位を正しくしっかり洗うには、約20秒かかると言われています。
*ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクト特設サイトでは、世界手洗いダンス動画やポスター、ハンドブック、紙芝居などのダウンロード素材、また手洗いに関する様々な情報を掲載しています
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■「世界手洗いの日」について
「世界手洗いの日」は、国際衛生年の2008年、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」により、制定されました。世界では、年間530万人もの子どもたちが5歳の誕生日を迎えずに命を失い、その原因の多くは肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気です。せっけんを使って正しく手を洗えれば、下痢や肺炎を防ぎ年間100万人もの子どもたちの命が守れると言われています。
■ ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクトについて
日本ユニセフ協会は、日本の子どもたちに、正しい手洗いの大切さを楽しく伝え、世界の子どもたちが直面する保健や衛生の問題を知っていただくために、2009年プロジェクトを発足。「手をあらおう。手をつなごう。」の合言葉のもと、ダンサーの森山開次さん振り付けによる「世界手洗いダンス」を制作し、子どもたちに楽しく手洗いの習慣を身につけてもらうための活動を行っています。
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