【2020年6月5日 発】
日本ユニセフ協会大使の長谷部誠選手(ドイツ・プロサッカーリーグ1部アイントラハト・フランクフルト所属)は、1年前に訪問したバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプをはじめ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威に晒されている世界中の子どもたちを守るためのユニセフ(国連児童基金)の活動への支援を呼びかけるメッセージを自身の公式インスタグラムで公開しました。
欧州や日本で流行が落ち着きつつある中、COVID-19の脅威が、医療体制が脆弱なアジア・アフリカの国々で現実のものとなっています。
発表されている感染者数は欧米に比べいまだ多くはないものの、検査体制が整っていない開発途上国では多くのケースが見過ごされている可能性があります。
栄養不良などで感染症への抵抗力が弱い子どもたちが多く、また、すでに脆弱な医療体制がCOVID-19対策でひっ迫することにより、乳幼児の定期健診や予防接種などの活動が停滞する恐れがあります。
ユニセフは、予防可能な原因による5歳未満児の死亡が、今後6か月間、最大で1日あたり6000人増える可能性があると警鐘を鳴らしています(5月13日発表 医療専門誌『ランセット』)。
長谷部大使が1年前(2019年6月6日~7日)に訪問したバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプでも、先月14日、初めての感染が確認され、ユニセフをはじめとする人道支援機関は、感染の拡大防止と2次被害の抑止に全力をあげて取り組んでいます。ユニセフは、先月末までに210床の隔離・治療センターを建設。予防啓発を強化するとともに、229名の保健ボランティアを通じた接触者追跡活動も開始しました。
長谷部大使は、6月1日(月)、ブンデスリーガの連戦の合間を縫い、ユニセフ・バングラデシュ事務所の穂積智夫(ほづみ・ともお)代表とテレビ電話会議システムで再会。穂積代表から、現地の最新状況や、アジア・アフリカの最貧国の子どもたちが直面している危機について説明を受け、ロヒンギャ難民キャンプでのCOVID-19対応に自身も寄付をするとともに、世界中の最も困難な状況にある子どもたちを守るための支援を呼びかけました。
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