【2020年8月5日 ベイルート(レバノン)発】
レバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発を受け、ユニセフ(国連児童基金)・レバノン事務所で代表を務める日本人職員、杢尾雪絵(もくお ゆきえ)氏は以下の声明を発信しました。
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© UNICEF/UNI356311/Amro/AFP |
ユニセフは、レバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発によって多くの人命が失われたことに対し、深い悲しみに耐えません
ユニセフは、子どもたちが犠牲者の中に含まれていることを懸念しており、生き残った人々もトラウマを抱え、深い傷を受けているものと認識しています。
私たちの心は、影響を受けている子どもたちや家族、特に愛する人を失った方々とともにあります。負傷者の一日も早い回復を願っています。
ベイルートにいるユニセフのチームもその被害を免れていません。同僚の一人が配偶者を失い、7人のスタッフが軽傷を負い、数十人のスタッフの自宅が被害を受けました。スタッフのほとんどは、レバノンのほとんどの人々と同様に、衝撃を受け、深く悲しんでいます。
© UNICEF/UNI356239/Amro/AFP |
ユニセフは、政府当局やパートナー団体と緊密に連携し、被害を受けた人々、保健員やその他の最前線で働く人々のニーズに対応すべく活動しています。ベイルート港の職員に飲料水を提供したり、保健省が港の倉庫に保管されている医薬品やワクチンの在庫を運び出すのを支援しています。子どもの保護分野のパートナーは、市内全域で被害を受けた子どもたちに心理的・社会的支援を提供しています。今後数日間、支援を必要としている人々に手を差し伸べるため、取り組みを強化します。
経済崩壊と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が、レバノンの人々にとってすでに恐ろしい危機となっているところに、昨日の大惨事は起こりました。パンデミックにより、病院はすでにひっ迫し、第一線で働く人々は疲弊しています。
ユニセフはレバノンの人々、政府当局、そして現地のすべてのパートナーと取り組み、現在そして長期にかけて必要とされている支援を提供するために、可能な限りの取り組みを行っていきます。
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