【2020年10月9日 東京発】
10月15日は、国際衛生年の2008年に、ユニセフ(国連児童基金)など水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業などによって定められた「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」です。病気の原因となるウイルスや細菌から身を守るために、子どもたちが自分でできる、最もシンプルで効果的な習慣である手洗い。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが世界中で広がり続ける中、正しい手洗い習慣が一層重要になっています。
© UNICEF/UNI315179/Adriko |
今年の世界手洗いの日を前に、手洗いや衛生に関する世界のデータをご紹介します。
© UNICEF/UNI367546/Wilander |
また、日常的に正しい手洗いを励行することで、COVID-19感染の可能性を36%減らすことができるとする調査報告(英ウェルカム財団『Hand Hygiene Practices and the Risk of Human Coronavirus Infections in a UK Community Cohort』2020年)もあります。
その他、ユニセフの水と衛生に関する主要データや情報は、こちらからご覧いただけます。
汚れやばい菌(病気の原因となるウイルスや細菌)は、手のあちこちにつきます。手の中で溝やくぼみのあるところ、物によく触れる場所をしっかり洗うことが大切です。手洗いで洗わなくてはいけないのは、次の6カ所です:手のひら、爪、親指の付け根、手の甲、指と指の間、手首。洗わなくてはいけないすべての部位を正しくしっかり洗うには、約20秒かかると言われています。
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■ 「世界手洗いの日」について
「世界手洗いの日」は、国際衛生年の2008年、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「石けんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」により、制定されました。世界では、年間520万人もの子どもたちが5歳の誕生日を迎えずに命を失い、その原因の多くは肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気です。石けんを使って正しく手を洗えれば、下痢や肺炎を防ぎ年間100万人もの子どもたちの命が守れると言われています。
■ ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクトについて
日本ユニセフ協会は、日本の子どもたちに、正しい手洗いの大切さを楽しく伝え、世界の子どもたちが直面する保健や衛生の問題を知っていただくために、2009年プロジェクトを発足。「手をあらおう。手をつなごう。」の合言葉のもと、ダンサーの森山開次さん振り付けによる「世界手洗いダンス」を制作し、子どもたちに楽しく手洗いの習慣を身につけてもらうための活動を行っています。本プロジェクト特設サイトでは、ダンス動画のほかポスター、ハンドブック、紙芝居などのダウンロード素材、また手洗いに関する様々な情報を掲載しています。
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