プレスセンター
トップページへ
【2021年3月19日 ヤンゴン(ミャンマー)発】
ユニセフ(国連児童基金)、セーブ・ザ・チルドレン、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、ミャンマーの治安部隊に対し、学校などの教育施設を占拠しないようにすることを呼びかける共同声明を発表しました。
* * *
© UNICEF/UN0406611/Htet
小学校で遊ぶ子どもたち。(2020年1月撮影) ※本文との直接の関係はありません
治安部隊によるミャンマー全土の教育施設の占拠は、重大な子どもの権利の侵害です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックとそれに伴う広範な休校措置により、すでに大きな影響を受けているミャンマーの約1,200万人の子どもと若者の教育危機がさらに深まることになります。ユニセフ、セーブ・ザ・チルドレン、ユネスコは、治安部隊に対し、占領された敷地を直ちに明け渡し、軍や治安部隊が学校などの教育施設を利用しないようにすることを求めます。
3月19日時点で、治安部隊は13の州と地域で60以上の学校と大学のキャンパスを占拠したと報告しています。少なくとも1つの事件において、治安部隊が敷地内に入る際に教師2人を殴り、他にも数人が負傷したと伝えられています。また、病院を含むその他の公共機関も占拠されています。
これらの事件は、現在の危機的状況をさらに深刻化させるものであり、子どもたちの権利を著しく侵害するものです。いかなる場合でも、学校を治安部隊が使用することは許されません。ユニセフなどは、子どもの権利条約、ミャンマーの児童権利法、国家教育法に定められているように、ミャンマーのすべての子どもと若者の教育に対する権利を守る義務が治安部隊にあることをあらためて呼びかけ、最大限暴力を慎み、教育施設、職員、生徒、その他の公共機関に対するあらゆる形態の占拠や妨害を止めるよう求めます。
【関連ページ】
シェアする
|トップページへ|先頭に戻る|