2021年11月25日ゴマ(コンゴ民主共和国)発
ユニセフ(国連児童基金)は本日、コンゴ民主共和国北東部のイトゥリ州で発生した国内避難民に対する暴力事件において、民兵に殺された人々の中に、少なくとも14人の子どもたち(そのうち5人が女の子)が含まれていることを報告しました。
56人の子どもが離ればなれに
日曜日(21日)の夜、ドロドロ(Drodro)村が武装グループによるものとされる攻撃を受け、56人の子どもたち(そのうち32人が女の子)が両親や養育者と離ればなれになりました。おとなを含め、少なくとも26人が殺されました。今回の暴力行為は、この地域の民間人に対する一連の攻撃の中で最も新しく、先日は近くのドジュグ地区が同様の被害を受けています。
負傷したり、誘拐されたり、家族と離ればなれになったりする子どもの数は、この地域の治安やアクセスが改善されない限り、増え続けるだろうと予想されています。
2万7,000人の子どもを含む推定5万人がすでに避難していますが、最近の暴力行為によって、避難民キャンプからロー(Roe)町へのさらなる避難を余儀なくされています。水や食料、避難所へのアクセス不足への懸念が高まっています。
誘拐などの深刻な人権侵害も
ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のエドゥアルド・ベイグベデルは「日曜日に発生した暴力行為は、コンゴ民主共和国東部に住む子どもたちとその家族にとって、ただただ恐怖でしかありません。私たちの最優先事項は、この許しがたい暴力によって被害を受けた子どもたちが、支援や基本的なサービスをすぐに受けられるようにすることです。また、被害を受けたコミュニティに対しても、長期的な支援を行う必要があります」と述べました。
コンゴ民主共和国東部では、推定300万人以上の子どもたちが避難を余儀なくされており、多くの子どもたちが死傷したり、混乱の中で家族と離ればなれになったりしています。
ユニセフは緊急対応プログラムを通じて、人道支援パートナーと緊密に協力しながら、避難している家族に防水シートや衛生キットなど数千個の生活必需品を配布しています。
また、新たな避難民は、レイプや誘拐、殺害など深刻な人権侵害に晒されている子どもや女性が大半を占めており、彼らを支援するための資金を早急に求めています。