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日本ユニセフ協会

人道危機緊急募金情報

イエメン
年明け以降、暴力激化で深刻な被害 すでに17人の子どもが死亡

2022年1月22日アンマン(ヨルダン)

イエメンにおいて、今年に入ってから暴力が急速に激化していることを受け、ユニセフ(国連児童基金)・中東・北アフリカ地域事務所代表のテッド・チャイバンは、以下の声明を発表しました。

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暴力激化で深刻な被害

マリブにある国内避難民キャンプにいる子どもたち。(2021年10月撮影)

© UNICEF/UN0546529/Gabreez
マリブにある国内避難民キャンプにいる子どもたち。(2021年10月撮影)

イエメンのいくつかの地域では、今年に入ってから暴力行為が急速に激しさを増しています。報告によると、年明け以降のこの短期間に殺害された子どもの数は17人にものぼります。これは昨年12月の1カ月間の人数のほぼ2倍にあたります。

近年の歴史上で最も残忍な武力紛争のひとつに、約7年にもわたって巻き込まれ、イエメンの子どもたちは、その最大の犠牲を払い続けています。

ユニセフは、イエメンの紛争当事者と彼らに影響力を持つ人々に対し、国際法を尊重し、いかなる時も、子どもを含む民間人を保護するよう求めています。民間人および、教育施設や医療施設などの民間施設は攻撃の標的とされてはならず、常に守られなければなりません。

暴力を止め、政治的解決を

地雷を踏み両足を失った17歳のイブラヒムくん。手術を受け、義足を装着して歩く練習をしている。(2021年10月撮影)

© UNICEF/UN0538405/Noman
地雷を踏み両足を失った17歳のイブラヒムくん。手術を受け、義足を装着して歩く練習をしている。(2021年10月撮影)

イエメンでの紛争が激化して以来、国連が確認した子どもの死傷者は1万人を超えており、実際の数は、これよりもはるかに多いと予想されます。

あまりにも多くの子どもたちが、自分たちが始めたわけではない戦争の被害にさらされています。今こそ、紛争当事者たちは暴力を止め、政治的解決へ至るべき時です。それが、子どもたちの命を守り、この紛争に巻き込まれた家族の苦悩と悲しみをこれ以上増やさないための、唯一の方法なのです。

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