2022年3月12日サヌア(イエメン)発
イエメンにおいて、暴力激化による子どもの死傷者数が増え続けていることを受け、ユニセフ(国連児童基金)・イエメン事務所代表のフィリップ・ドゥアメルは、以下の声明を発表しました。
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暴力の激化止まらず
イエメンでは、2021年の紛争激化の後、今年に入っても暴力行為が激化し続けています。紛争では常にそうであるように、誰よりもまず子どもたちが、大きな被害を受けています。今年に入って最初の2カ月間だけで、イエメン各地で合計47人の子どもが死傷したと報告されています。
約7年前にイエメンで紛争が激化して以来、国連が確認した子どもの死傷者は1万200人以上にのぼり、実際の数はもっと多いと考えられています。
ユニセフはイエメンのすべての紛争当事者と彼らに影響力を持つ人々に対し、いかなる場所でも民間人を保護するよう求めています。子どもたちの安全、幸福と保護は、常に守られなければなりません。
イエメンでは、暴力、悲劇、苦悩が常態化しており、何百万人もの子どもとその家族に深刻な影響を及ぼしています。家族と子どもたちが、当然与えられるべき平和な暮らしをようやく手にするために、いまこそ持続可能な政治的解決へ至るべき時なのです。