2022年3月23日ニューヨーク発
アフガニスタンで暮らす女の子の学校への復帰を遅らせるという決定を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、以下の通り声明を発表しました。
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一刻も早く女の子の教育の再開を
アフガニスタンの中等学校に通う何百万人もの女の子が、今日から学校に戻って勉強を再開できると、希望に満ちた朝を迎えました。しかし、その希望が打ち砕かれるのに時間はかかりませんでした。
アフガニスタンの事実上の当局による、7年生から12年生(日本の中学校、高等学校に相当)までの女の子の学校への復帰を遅らせるという決定は、女の子と彼女たちの未来にとって大きな損失です。
この決定により、この世代全体の女の子たちが教育を受ける権利を否定され、未来を築くために必要なスキルを身につける機会を奪われることになります。
ユニセフは、事実上の当局がこれ以上の遅れなしに、女子教育へのコミットメントを尊重することを、強く求めます。また、アフガニスタン全土のコミュニティのリーダーたちに、女の子たちの教育を支援するようを訴えます。
すべての子どもたちは学校に通うべきです。これは、アフガニスタンの人々が享受すべき平和と繁栄に向け、この国を導く最も確かな方法なのです。
■ ユニセフ「人道危機緊急募金」ご協力のお願い
世界中で起きている紛争や武力衝突、感染症の流行など人道危機に苦しむ子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っています。その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「人道危機緊急募金」を受け付けております。アフガニスタンの子どもたちを含む、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ご協力をお願い申し上げます。