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日本ユニセフ協会

お知らせ

日本航空(株)社内で広がる、ユニセフ支援の輪
「ユニセフ外国コイン募金」への協力を呼びかけ

2022年5月27日東京

日本ユニセフ協会広報室でプレスリリースを翻訳する三好さん

©日本ユニセフ協会
日本ユニセフ協会広報室でプレスリリースを翻訳する三好さん

昨年の夏以降、日本ユニセフ協会では、日本航空株式会社(以下、JAL)の客室乗務員の方々が、広報や募金活動などを応援してくださっています。その一人、広報室に配属された三好さんは、ユニセフ本部や現地事務所から毎日届くプレスリリースの翻訳や報道機関への対応、SNSのコンテンツ作りなど、持ち前の語学スキルと好奇心で、様々な情報発信に大きく貢献してくださっています。

ユニセフのプレスリリースでは、最も弱い立場にある子どもたちが、紛争、栄養不良、教育危機、貧困などの危機に直面している様子が、連日のように伝えられています。

日々そうした内容に目を通しながら、世界の子どもたちが直面している苦境と、子どもたちを守るためのユニセフの活動について認識を深めた三好さんは、「もっと自分にできることがあるのでは?」と考え始めました。そして、ある取り組みを始めました。

手もとにある外貨を、世界の子どもたちのために

日本ユニセフ協会では、海外出張や旅行でみなさまのお手元に残った外国のコインや紙幣を、世界の子どもたちのために役立てていただけるよう、「ユニセフ外国コイン募金」としてお預かりしています。

©日本ユニセフ協会
JAL羽田空港オペレーションセンターに設置された募金箱

三好さんは、客室乗務員としてさまざまな国を訪れた際、両替したものの使い切れなかった外貨を、タンスや引き出しの中で眠らせてしまうことがしばしばあったと振り返ります。そこで、「私のように、こうした外貨の使い道に困っている人も多いのでは?」(三好さん)という思いから、客室乗務員や運航乗務員、海外出張の多い社員から外貨を集めて募金する活動をJALの仲間とともに始めました。

2022年1月12日から3月10日の間、三好さんたちは、客室乗務員が拠点とするJAL羽田空港オペレーションセンターや訓練施設、本社がある天王洲ビルに募金箱を設置し、社内で協力を呼びかけました。

そして三好さんは、嬉しい「誤算」に直面します。募金箱は、あっと言う間に外国コインや紙幣で溢れてしまったのです。

募金箱がいっぱいになる度に、日本ユニセフ協会に届けていただいた外国コインの量は、回数を重ねるごとに増えていきました。

- 重量 日本円概算額(※紙幣除く)
第1回目 10kg 1万6,000円相当
第2回目 27kg 4万3,200円相当
第3回目 37kg 5万9,200円相当
第4回目 41kg 6万5,600円相当
第5回目 58kg 9万2,800円相当
合計 173kg 27万6,800円相当

 

約2カ月半で、合計173kg、27万6,800円相当(紙幣除く)ものご協力が集まりました。
金額は重量から概算した額であり、コインだけでなく紙幣もたくさんご寄付いただいたため、実際のご協力金額はもっと多い見込みです。

第4回目で集まった外国コインや紙幣

©日本ユニセフ協会
第4回目で集まった外国コインや紙幣

 

寄せられたさまざまな国の通貨。あつまった外貨は、通貨別に仕分けをし、当該国に空輸して日本円に換金される

©日本ユニセフ協会
寄せられたさまざまな国の通貨。ご寄付いただいた外貨は、通貨別に仕分け後、当該国に空輸し日本円に換金される

 

集まった外貨は、現在流通しているドル、ユーロ、ポンドのほか、今は使われていないイタリア・リラやフランス・フラン、また、現在は入国が難しい国のものなど、本当にさまざまでした。

三好さんは、「短期間でこんなにもたくさん集まったことに驚いています。JALでは、毎年12月に『クリスマスリース募金』と呼ばれる日本円での社内募金を行っていますが、今回のような外貨での社内募金も、今後定期的に行っていけたら」と前向きです。

画像提供:日本航空

JAL国際線の機内では、搭乗されたお客様に、旅行先や出張先で使わなかった外貨をご寄付していただける「Change for good®」という外貨募金へのご協力も呼び掛けていただいています。こうして集まった外貨は、世界の子どもたちの権利を守るために使われます。

JALの皆さまのあたたかいご協力に、心より感謝申し上げます。

日本航空(株)のユニセフ支援活動についてはこちら
ユニセフ外国コイン募金について