2023年5月22日東京発
日本ユニセフ協会では、ユニセフの活動や国際協力に興味を持ち、将来、仕事として国際協力に携わることなどを目指す学生を対象に、インターンの機会を提供しています。現在、学校事業部でインターンをする大学生の川口さんは、学校事業部が子ども向けに作成する資料の作成や、学校向けポスターの写真選び、資料の英日翻訳、"ユニセフ先生"として世界の子どもたちの現状やユニセフの活動について日本の子どもたちに伝える出前授業、ユニセフハウスのガイドツアーのサポートなど、多岐にわたる業務に携わっています。
以下は、川口さんによる報告です。
インターンによる報告
はじめまして、学校事業部インターンの川口です。私は東京の大学で、途上国での教育問題と開発について学んでいます。私は以前タンザニアやフィリピンへ行った際、子どもたちが正当な学習機会を与えられていない現状を目の当たりにし、その現状を変えるために活動をしています。
ユニセフハウス(東京・品川)の展示スペースが昨年10月にリニューアルオープンしてから、7カ月が経ちました。新しい展示のコンセプトは「世界の子どもと出会う場所」。厳しい状況におかれた子どもたちや世界で起きているさまざまな出来事との出会いを通じて、「子どもの権利」について学び、考えていただけるスペースで、毎月多くの修学旅行生やご家族にお越しいただいています。
「すべての子どもに、○○を」 に込められた想い
見学してくださった方々には、展示の最後に「すべての子どもに、〇〇を」の〇〇に入れたい言葉と理由をカードに書いていただいています。皆さまからお寄せいただいた言葉を集計して、ワードクラウドでまとめてみました。
ユニセフハウス展示を見学いただいた方に書いていただいたカードの中で、もっとも多かった言葉は「自由」でした。ユニセフハウスでは、紛争、児童婚、児童労働などの困難のなかで生きる7人の子どもたちと出会うことができます。その出会いを通じて、子どもたちが生まれた環境に左右されず、自分がしたいことができる「自由」を与えてほしいと感じた方が多かったようです。
お寄せいただいた多くの言葉の中から、私の印象に残った3つの言葉を、私が感じたことを添えて、紹介させていただきます。
「すべての子どもに、選択肢を」
初めてユニセフハウスを訪れた際、私は「選択肢」という言葉を書きました。すべての子どもに「選択肢」があれば、一人ひとりが自分の好きなことや得意なことを見つけることができます。そして、自分が持っている可能性を引き出し、夢を持って生きることができると思ったからです。
あなたは「すべての子どもに〇〇を」にどんな言葉を入れたいと思いますか?
ぜひ、世界の子どもたちとの出会いを通じて、子どもたち一人ひとりに大切なことを皆さまも、ご一緒に考えてみてください。
ユニセフハウスでお待ちしています!
ユニセフハウス ~世界の子どもと出会う場所
世界の子どもたちの現状とユニセフの活動を伝える展示施設ユニセフハウスは、2001年の開館以来初の改修を行い、2022年秋にリニューアルオープンしました。
新ユニセフハウスのテーマは「世界の子どもと出会う場所」。厳しい状況に置かれている子どもたちの映像やデータを通して、世界の子どもたちが直面する課題に触れ、ユニセフの活動の柱である「子どもの権利」について感じ、考えていただける体験型の展示スペースです。
ユニセフの「For every child~すべての子どもに」
「For every child」は、ユニセフが2016年以来、ユニセフのシンボルであるロゴに掲げている言葉です。
ユニセフは、最も困難な状況にある子どもたちへの支援を最優先に、支援を届けています。
「すべての子どもに、平和を」
「すべての子どもに、教育を」
「すべての子どもに、安全な水を」
「すべての子どもに、ワクチンを」
「すべての子どもに、希望を」...。
世界の子どもたち一人ひとりに必要なこと。みなさまもぜひ、ご一緒に考えてみてください。