2024年11月12日キーウ(ウクライナ)発
ユニセフ(国連児童基金)ウクライナ事務所代表のムニア・ママザデは、現地時間月曜、ウクライナ中部の都市クリヴィー・リフで起きたミサイル攻撃で母親と3人の子どもが死亡した事態を受け、以下の声明を発表しました。
「子どもたちは絶え間ない恐怖にさらされている」
ユニセフは、衝撃を受けています。10歳のキリル、もうすぐ3歳になろうとしていた弟のデミド、そして生後2カ月の妹ウリヤーナの3人は、夜間に彼らのアパートを襲った攻撃で瓦礫の下敷きになり、命を奪われました。父親が、唯一の生存者でした。
ウクライナでは、子どもたちは恐怖と不安を抱えながら眠りにつきます。常に爆撃の危険があるからです。ベッドに入っていないときでも、子どもたちは、警報や爆発音が轟く中、廊下や防空壕に身を隠します。家が無事で家族が安全なまま、静かな朝を迎えられることを願っているのです。
今日、クリヴィー・リフでは、3人の子どもとその母親が目を覚ますことはありませんでした。人口が密集する地域への攻撃が続くウクライナでは、このような悲劇的な出来事が、もはや日常になってしまいました。
11月に入ってからの12日間だけでも、激しい攻撃が続く中、少なくとも4人の子どもが命を奪われ、20人以上が負傷したと報告されています。
子どもが命を落とし傷を負うたびに、家族や友人たち、そして地域社会に生涯消えることのない深い傷跡が残ります。クリヴィー・リフの人々、そしてこの残忍な戦争で愛する人を失ったすべての人々に、衷心より哀悼の意を表します。
子どもが、絶え間ない恐怖に襲われながら暮らすようなことがあってはなりません。人口密集地域への攻撃は止めなければなりません。自宅であろうと学校であろうと遊び場であろうと、どこにいたとしても、ウクライナの子どもたちは守られなければなりません。